グラフィックボードを搭載する595は最大3台のマルチディスプレイに対応
ミニタワー型ボディーを採用した590と595だがインターフェイスは豊富に用意されている。前面の端子、スロットの構成はまったく同じ。背面端子も基本的には同じ構成だが、グラフィックボードを搭載する595はDVI-D、HDMI、DisplayPort端子を追加で装備している一方で、本体のアナログRGBミニD-sub15ピン、HDMI端子が省かれている。なお590のマルチディスプレイは2画面までだが、595は最大3台のディスプレイを同時接続可能だ。
クリエイティブ系アプリ、3Dゲームを動作させるなら595がオススメ
最後にベンチマークスコアを見てみよう。今回はCPU/グラフィックスベンチマーク「CINEBENCH R15.0」、グラフィックスベンチマーク「3DMark v2.5.5029」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.1」を実施した。
ベンチマーク | ||
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HP Pavilion Desktop 590 | HP Pavilion Desktop 595 | |
OS | Windows 10 Home 64bit | |
CPU | Core i5-8400 | Core i7-8700 |
メモリー | 8GB DDR4-2666 | 16GB DDR4-2666 |
ストレージ | インテルOptaneメモリー(16GB)、2TB HDD | 256GB M.2 SSD(PCIe NVMe)、2TB HDD |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス630 | NVIDIA GeForce GTX 1050Ti |
CINEBENCH R15.0 | ||
OpenGL(fps) | 47.49 | 144.23 |
CPU(cb) | 924 | 1331 |
CPU(Single Core、cb) | 167 | 198 |
3DMark v2.5.5029 | ||
Time Spy | 379 | 2469 |
Fire Strike | 953 | 6684 |
CrystalDiskMark 6.0.1(MB/s) | ||
Q32T1 シーケンシャルリード | 931.985 | 1514.299 |
Q32T1 シーケンシャルライト | 159.685 | 805.746 |
4K Q8T8 ランダムリード | 921.192 | 534.397 |
4K Q8T8 ランダムライト | 162.254 | 428.449 |
4K Q32T1 ランダムリード | 304.938 | 342.303 |
4K Q32T1 ランダムライト | 162.273 | 307.307 |
4K Q1T1 ランダムリード | 103.45 | 30.462 |
4K Q1T1 ランダムライト | 62.153 | 93.344 |
CPUパフォーマンスは595が590の1.44倍を記録。オフィスアプリやブラウジングなどの一般的な用途では大きな差は体感されないが、RAW画像の現像、動画の書き出しなどの重たい作業は595で大幅な作業時間短縮を見込める。
大差となったのがグラフィックスベンチマーク。3DMarkのTime Spyでは6.51倍、Fire Strikeでは7.01倍と外部グラフィックス搭載モデルならではのパフォーマンスを595が見せつけている。実際、3DMark実行中の画面を見ても滑らかさは段違い。3Dゲームをプレイするなら595を選ぶべきだ。
ストレージベンチマークではインテルOptaneメモリーが効果を発揮しており、ランダムリードの一部項目では590のほうが高いスコアを記録した。もちろんトータル性能はM.2 SSD(PCIe NVMe)を搭載する595のほうが上だが、590もHDDのみを搭載するPCよりは段違いに快適だ。
コンパクトなボディーにバランスの取れたスペックを凝縮!
590はエントリーモデルからスタンダードモデル、595はスタンダードプラスからパフォーマンスモデルがラインナップされており、目的と予算に応じたモデルを選択できる。また今回借用した最上位モデルでも、15万2000円と値頃感が高い価格が設定されている。
ミニタワー型なので大型グラフィックスボードを搭載できないという制限はあるが、コンパクトなボディーにバランスの取れたスペックを搭載したデスクトップPCを探している方には、HP Pavilion Desktopシリーズは魅力的な選択肢と言える。
