ドイツ・ベルリンにて開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA 2018」にて、LGエレクトロニクスはスマートフォンの最新モデルとして「LG G7 One」と「LG G7 Fit」を発表した。どちらもすでに発表済みの「LG G7 ThinQ」から派生したモデルで、LG G7 OneはAndroid One採用モデルとなっている。どちらのモデルも日本への導入は未定。
ハイスペックなAndroid One
「LG G7 One」
「LG G7 One」は6.1型(1440×3120ドット)のディスプレーを搭載し、プロセッサーはSnapdragon 835を採用している。Android Oneはミッドレンジからローエンドのプロセッサーを搭載するのが一般的だが、LG G7 Oneは一世代前ではあるもののハイエンドのプロセッサーを搭載し、パワフルさを魅力としている。そのほかメモリーは4GB、内蔵ストレージは32GBと、こちらはミッドレンジのスペックだ。
ディスプレーは狭額縁のナローベゼルデザインで、上部には台形のノッチがある。指紋認証センサーは本体背面に配置されており、背面パネルの素材は樹脂で、このあたりの質感はコストを抑えたAndroid Oneらしい仕上がり。
本体右側面に電源ボタン、左側面には音量ボタンとGoogleアシスタント呼び出し用のボタンが用意されている。USBはType-Cでイヤホンジャックと同じく底辺に配置されている。
本体サイズは約71.9×153.2×7.9mm。発売は9月予定している。
2世代前のCPUだが現役のスペック
「LG G7 Fit」
もう一方の「LG G7 Fit」も6.1型(1440×3120ドット)のディスプレーで、上部にはノッチのあるナローベゼルデザインと、見た目は「LG G7 One」と似ている。さらにメモリーは4GB、内蔵ストレージは32GBというスペックも同じだが、プロセッサーはSnapdragon 821と二世代前のモデルを採用。一般的にミッドレンジやコストパフォーマンスの高いモデルを作る場合、ミッドレンジのプロセッサーを使うが、LGは世代の古いプロセッサーを使うことによってコストダウンを図っているわけだ。
本体サイズも約71.9×153.2×7.9mmで「LG G7 One」と同じ。ただし、こちらにはGoogleアシスタントを呼び出すボタンはない。また、背面パネルは光沢のある仕上げになっている。こちらも9月発売予定。
ゲーミング向けディスプレーも登場
PC用のディスプレーの新モデルとして「34GK950G」と「32UL950」の2機種を展示。「34GK950G」はゲーミング用ディスプレーで画面サイズは34型(3440×1440ドット)。リフレッシュレートは120Hzをサポートしており、NVIDIAのG-SYNCにも対応している。
「32UL950」は32型(3840×2160ドット)の4Kディスプレーで、Thunderbolt 3でのデイジーチェーン接続にも対応。ブースでは2枚のディスプレーをPCから数珠つなぎで接続するデモが行なわれていた。
そのほか、LGブースでは総合家電メーカーらしく、洗濯機や冷蔵庫、テレビなど幅広いジャンルのアイテムを展示。LGはこれらのアイテムをつなぐスマートホーム「ThinQ」をプッシュしており、連携機能が体験できるブースとなっていた。
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