シャープはIFA 2018に合わせて、プレスカンファレンスを開催。同社の欧州市場への取り組みとともに、海外向けに展開しているスマートフォンについて説明した。さらに有機ELパネルを搭載した次世代スマートフォンも参考出展している。
有機EL搭載スマホの背面にはおサイフケータイマーク
国内投入はほぼ間違いない!?
参考出展となった有機EL搭載スマートフォンは、型番や詳細なスペックは画面サイズも含めて非公表。モックではないものの、テストモードでの仕様に限定されていたため、ホーム画面やドロワーにもアクセスできず、システムはチェックできない仕様だった。ただし現物を見た限り18:9もしくは19:9の縦長画面のため、同じアスペクト比の他社スマートフォンと比較する限り、6型前後と思われる。
ディスプレーは前述のように有機ELパネルを採用。プレゼンテーションに登壇したシャープ取締役 副社長執行役員 石田佳久氏は、有機ELを採用することにより、デザインの自由度が増すと説明。参考出展された端末でも、ディスプレー面自体が緩やかなカーブを描き、エッジ部分はさらに丸みを帯びたデザインとなっている。
メインカメラはシングル仕様で、指紋認証センサーも本体背面に配置されている。また説明員によると本体背面はカーボン素材を採用しているのとのこと。ちなみにカメラと指紋認証センサーの間におサイフケータイのマークがあったので、日本での販売もありそうだ。
そのほか、現在欧州圏で発売中の「AQUOS C10」や9月発売予定の「AQUOS D10」などのシャープ製スマートフォンを紹介。同社の海外売上は事業全体の73.4%と高く、さらにこれを80%にすることを目標にしているとのこと。さらにシャープはスマートフォンでも欧州市場に参入しており、80%への足がかりとして「シャープは日本での国内ナンバーワンスマートフォンメーカー」(石田氏)と来場した各国のプレスや関係者にアピールしていた。
その9月に欧州発売予定の「AQUOS D10」は5.99型(1080×2160ドット)のディスプレーを搭載。画面占有率は91%でシャープの「フリーフォームディスプレー」で、画面上部には台形のノッチがある。
指紋認証センサーは本体背面に配置されており、メインカメラはデュアル仕様で1200万画素と1300万画素の組み合わせ。プロセッサーはSnapdragon 630でメモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBのミッドレンジのスペック。価格は399ユーロ(約5万2000円)。
「AQUOS C10」は5.5型で解像度は1080×2040ドット。アスペクト比は17:9で、こちらもノッチがある「フリーフォームデザインディスプレー」だ。ただしノッチの形状は丸型で、日本で販売されているAQUOSシリーズに近い。
プロセッサーはSnapdragon 630でメモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBとAQUOS D10と同等。メインカメラはデュアル仕様で1200万画素と800万画素の組み合わせだ。価格299ユーロ(約3万9000円)。
さらにシャープは「AQUOS」ブランドが付かない、299ユーロと低価格モデルの「B10」も欧州に投入しているが、現在「B10」を購入するとシャープ製の24インチテレビがもらえるキャンペーンも展開している。
そのほかにもシャープブースには「TOSHIBA dynabook」も展示しており、以前のシャープの状況から考えるといろいろな意味で「変わった」と感じさせるものがあった。
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