「星の王子さま」コラボで批判
ハッシュタグの発端は、ソニーパーク限定で1000個販売する、サン=テグジュぺリ「星の王子さま」とコラボレーションしたバオバブの苗木だ。
企画には、植物にまつわるさまざまな企画を提案するコンサルティング事務所・そら植物園の代表取締役である西畠清順氏が関わっている。西畠氏は世界中から植物を集める「プラントハンター」を自認し、著書に「プラントハンター 命を懸けて花を追う」(2011年)がある。コラボ商品は、原作にない「オリジナルストーリー」を掲載し、王子さまの隣に西畠氏のイラストを並べたパッケージもある。
コラボ商品は「ファンの心を傷つける」と一部ファンから反感を買い、冒頭にあげたハッシュタグの拡散が呼びかけられた。作中で「王子さまが住んでいた星を割ってしまうかもしれない」というネガティブな意味をもつバオバブを商品化していたことも手伝い、「ファンが作ったとは思えない」と批判がふくらんだ。
西畠氏は2017年12月、生木のクリスマスツリーを運び、神戸メリケンパークに立てる企画「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」でも物議をかもした。当時から西畠氏の企画を疑問視していた人々が拡散を手伝ったことで、ソニーパークの話題が悪い意味で広まってしまった形だ。
ソニー企業永野大輔社長は内覧会会場で、「星の王子さま」コラボレーション商品が原因でソニーパークが悪い意味で話題になっていることについて記者から聞かれると、「個別の商品のことなので答えられない」として回答を避けた。