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HPがシンガポールで開催したイベントから

容積はペットボトル数本程度、Mac miniみたいなXeonワークステーション

2018年07月19日 16時40分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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スリム筐体の中から、もっと小さなワークステーションが登場

 一方、ワークステーションでは、「HP Z Workstation」シリーズの新製品として、エントリーワークステーションの「HP Z2 Tower G4 Workstation」「HP Z2 SFF G4 Workstation」「HP Z2 Mini G4 Workstation」の3機種を発表した。

(右から)HP Z2 Tower G4 Workstation、HP Z2 SFF G4 Workstation、HP Z2 Mini G4 Workstation

 Carol Hess副社長は「中小企業のニーズに応えられる、ワークステーションが求められており、それを目的に開発した製品」と位置づけた。

 「ここでは業種を超えて共通の要望がいくつかある。第1は生産性であり、動作が重く、処理待ちの時間を減らしたいという課題。第2にパフォーマンス向上のために、メモリーやストレージの容量の増加するなど、ワークフローに合ったカスタマイズをしたいという要望、また、デザイン性に優れ、省スペースな製品への要望や、しっかりとしたセキュリティを実現したいという要望もある。

 ただしIT予算は限られている。HP Z2 Tower G4 Workstationは、グラフィック性能が60%向上するなど、世界で最もパワフルなエントリーワークステーションであり、ハイレベルなパフォーマンスと信頼性を実現できる」(Hess副社長)

HP Z2 Tower G4 Workstation

 「HP Z2 Tower G4 Workstation」は、タワー型筐体のワークステーションで、Xeonプロセッサーの搭載も可能。BIM(Building Information Modeling)など高負荷なレンダリング処理に対応できるよう設計している。「高いグラフィックス性能により、要求の多い3Dプロジェクトにも対応できるほか、重いワークロードでも十分なパフォーマンスを得られる」とした。

HP Z2 Tower G4 Workstationの内部

 サイズは従来モデルに比べて13%小型化。本体を容易に移動できるようハンドルをフロントとリアに装備している。HP Directplusでの価格は12万6000円(税抜)から。

HP Z2 SFF G4 Workstation

 「HP Z2 SFF G4 Workstation」は、小型サイズのワークステーションと位置づけており、4つのPCIeスロットと、2つのM.2スロットを搭載。フレキシブルI/Oオプションによって、PCIeスロットにPCIeアダプターを追加することなく、ネットワーキング、I/O、ディスプレーなど用途に合わせたカスタマイズができる。レガシー機器や特定用途の機器、接続するディスプレーなどに合ったカスタマイズができる。

ダストフィルターをオプションで装着できる

 ダストフィルターをオプションで装着でき、ほこりの多い工場や機械加工の現場でもシステムに粉塵が混入せず、信頼性を向上させられるという。HP Directplus価格は、11万7000円(税抜)から。

HP Z2 Mini G4 Workstation

 「HP Z2 Mini G4 Workstation」は、全容積が2.7リットルの小型筐体を採用。6コアのXeonを搭載できるほか、GPU性能も従来比2倍に向上。Quadro P600/Quadro P1000などを搭載でき、レンダリング時の応答時間などが向上する。静音性にも優れており、デスクの下やディスプレーの背面に設置できるほか、オプションで用意されるラックマウントブラケットを使用すると、42Uラックに最大56台を搭載できるという。HP Directplus価格は、14万3000円(税抜)から。

HP Z2 Mini G4 Workstationの内部

会見では、HP Z2 Tower G4 Workstationの筐体のなかから、HP Z2 SFF G4 Workstationを取り出し、さらにそこから、HP Z2 Mini G4 Workstationを取り出してみせた

HP Z2 SFF G4 Workstationの筐体のなかに収めたHP Z2 Mini G4 Workstation。会場からは笑いが起こった

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