仕事に差がつく!阿久津良和「Office 365のスゴ技」 第36回
リスト共有機能が加わり組織内コラボレーションが可能に
軽い日常タスクはMicrosoft To-Doで管理するのもいい
2018年07月05日 09時30分更新
本連載は、マイクロソフトのSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。
Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回は共有機能が加わったToDo管理ツール「Microsoft To-Do」に注目する。
リスト共有可能ながらも、アカウントの混在はNG
ちょうど前回の「Microsoft Planner」の記事でも類似サービスとして取り上げたMicrosoft To-Doだが、6月にリスト共有機能をサポートした。バージョン1.32.11574.0に更新すると、各リストに共有設定を行うアイコンが加わり、同じリストを操作できるメンバーを招待するためのリンク生成が可能になる。
ご覧のとおり共有手順は簡単だが、これは同種のアカウントを用いるケースの話だ。具体的に述べると、紹介した図版はMicrosoftアカウントでMicrosoft To-Doを使っている。仮にリスト所有者が組織アカウントとなるAAD(Azure Active Directory)アカウントを用いてMicrosoft To-Doを使用する場合、リストの共有は不可能だ。つまりリスト共有はMicrosoftアカウント同士、もしくはAADアカウント同士でしか共有できないのである。
一見すればMicrosoftアカウントでMicrosoft To-Doを利用すれば済む話のように見えるが、するとOutlookのタスクと連携できず、ビジネスに活用するのは難しい。Microsoftが将来的にアカウントの溝を埋めるか判断が難しいものの、Microsoft Teamsの例もあるため、自由なタスク管理を可能にする改善を期待したい。
WunderlistのデータをMicrosoft To-Doにインポート
このままでは面白くないので、WunderlistからMicrosoft To-Doにタスクをインポートする手順を紹介する。操作自体は難しくなく、Wunderlistにサインインしてからインポートするリストを選択し、Microsoft To-Doに再サインインするだけだ。
以前は未サポートだったタスクの繰り返しもサポートし、Microsoft To-Doも日常業務に耐えうるレベルに達しつつある。筆者も長年Wunderlistを愛用してきたが、そろそろ移行してもよさそうだ。Microsoft ProjectやMicrosoft Plannerを使うほどではない簡単なタスクはMicrosoft To-Doで済ませよう。
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