新機能「AI Photo Learning」は
回数を重ねると楽しい
新しい機能で注目はAI Photo Learningがある。ギャラリー内の「アシスタント」から実行できるもので、ギャラリーの編集機能を使用すると、処理後の画像と処理前の画像が表示され、気に入ったほうの処理を選ぶと、それを記憶していく。これを繰り返し学習させていくと、写真に応じて自動的に処理を実行してくれるようになる。数回ではとくに変化はなかったが、10回以降はたまに反応するようになり、なかなか面白い機能だ。カメラでの撮影時点で実行してくれるといいのだが、それは今後に期待したい。
ZenFone 5のディスプレーはDCI-P3対応となっている。iOSデバイスではおなじみだが、Androidではまだ少ない。ただ対応しているだけなく、環境光に合わせた自動色調調整機能まであり、しかも精度が高く、iPad ProのTure Toneに近く、ストイックに合わせてくれる。
スマホで撮影したデータは共有することが前提的なので、色が分かりやすいのはうれしい部分といえる。なお、デフォルトはDCI-P3で、標準を選ぶとsRGBになる。世の中の大半は、いまのところsRGBなので、シェア前提であれば最初に設定を変更してもいい。
ZenFone 5のスペックはSoCがSnapdragon 636、メモリー6GB、内蔵ストレージが64GB、バッテリー容量3300mAhなど。ミドルクラスとしては充実したものといえる。また、DSDVである点もポイントだ。これにより、4G+4G同時待受が可能になるだけでなく、auをバックボーンとするMVNOも選択肢に含めることができる。
ベンチマークを見ると、過不足ないスコアとなっている。3D中心のゲームにはさすがに弱いが、CPU性能は上々であり、あまり困ることはなさそうだ。画面録画や配信のできるGame Genieを使用する場合、ブラウザーなどの操作の録画であればなんら問題ないが、3D中心のゲームの場合はアプリ側の設定によっては応答が遅くなることもあったので、事前にテストしておきたい。このあたりを考えているのであれば、ハイエンドモデルの「ZenFone 5Z」をチェックしておこう。
また、メモリーが6GBと多いのも特徴で、SNSをモリモリとしつつウェブブラウズ、といった場合も応答性が気になることはない。AIブーストはAnTuTu Benchmarkでの効果が明瞭だが、よく体感できるシーンはそれほどないため、バッテリーライフを考えると限定的な扱いでよさそうだ。なお、下記ベンチマークはAIブーストをオフにした状態のもの。
ほどよく、PUBG Mobileが配信されたので実際に遊んでみた。起動直後の判定は「バランス画質」。グラフィック設定を高くしてもプレーはできたが、シーンによってはフレームレートの落ち込みがよく発生したため、快適にプレーしたいのなら、アプリ側のオススメに従っておくといい。
また画面が16:9よりも広いため、指で隠れる部分が気になりにくいのも良かった。なお、プレー時にはヘッドフォンを推奨する。これは音楽を再生してみるとわかるが、受話口側のスピーカーと底部のスピーカーの音量バランスが悪いからだ。
価格からすると、フラッグシップモデルのZenFone 5Zと共通した部材を採用しているため、高級感が十二分にある。またスペックについても普段使いの範囲で十分であり、メモリーは6GBなので、起動しっぱなしにしたり、Twitterのように徐々にメモリー消費量が増えていくようなアプリを常用するシーンに強い。なるべく端末購入費を抑えていきたいのであれば、ZenFone 5をチェックするといいだろう。
| ZenFone 5 | ZenFone 5Z(参考) | ZenFone 5Q(参考) | ||
|---|---|---|---|---|
| メーカー | ASUS | |||
| 価格(税抜) | 5万2800円 | 6万9800円 | 3万9800円 | |
| ディスプレー | 6.2型Super IPS+液晶(19:9) | 6型IPS液晶(18:9) | ||
| 画面解像度 | 1080×2246ドット | 1080×2160ドット | ||
| サイズ | 約75.6×153×7.7mm | 約76×160.5 ×7.7mm |
||
| 重量 | 約165g | 約168g | ||
| CPU | Snapdragon 636 1.8GHz(オクタコア) |
Snapdragon 845 2.8GHz(オクタコア) |
Snapdragon 630 2.2Hz(オクタコア) |
|
| 内蔵メモリー | 6GB | 4GB | ||
| 内蔵ストレージ | 64GB | 128GB | 64GB | |
| 外部メモリー | microSDXC(最大2TB) | |||
| OS | Android 8.0 | Android 7.1 | ||
| LTE対応バンド | 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41 | |||
| 3Gバンド | 1/2/5/6/8/19 | |||
| DSDS | ○(4G+4G DSDV) | ○(4G+3G) | ||
| CA対応 | ○(2CC) | ○(3CC) | ○(2CC) | |
| VoLTE | ○(ドコモ、au、Y!mobile) | |||
| 無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) | |||
| カメラ画素数 | リア:12メガ(標準)+8メガ(広角) /イン:8メガ |
リア:16メガ(標準) +8メガ(広角) /イン:20メガ(標準) +8メガ(広角) |
||
| バッテリー容量 | 3300mAh | |||
| 高速充電 | 最大5V/2A | 最大9V/2A | 最大5V/2A | |
| 生体認証 | 指紋、顔 | |||
| SIM形状 | nanoSIM×2(microSD排他) | nanoSIM×2 (microSD別) |
||
| USB端子 | Type-C | microUSB | ||
| 3.5mmイヤホン | ○ | |||
| カラバリ | シャイニーブラック、スペースシルバー | ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック | ||

この連載の記事
-
第558回
スマホ
手のひらサイズでサッと開く!モトローラ「razr 60」を使って感じた驚きの軽さと操作感 -
第557回
スマホ
「ハッセルブラッドウルトラクリア」で撮る世界に感動! OPPO Find X9シリーズは爆速快適に写真を撮りまくれる -
第556回
スマホ
世界初の「水冷」搭載ゲーミングスマホ「REDMAGIC 11 Pro」を日本上陸前にチェック! -
第555回
スマホ
プロ級撮影 × 超速ゲーム! 「Nubia Z80 Ultra」がもたらすハイスピード革命 -
第554回
スマホ
AI機能も強化のOPPO「Find X9」は特大バッテリーに高画質カメラを搭載! 日本上陸が待ち遠しい! -
第553回
スマホ
「Xiaomi 17 Pro Max」はiPhone 17 Pro Maxのようでサブ画面まで! ケースを付ければゲームも! -
第552回
スマホ
超人気ファンタジードラマとガチコラボの「realme 15 Pro 5G Game of Thrones」レビュー -
第551回
スマホ
Pixelの大画面はどちらが正解? Pixel 10 Pro XLと10 Pro Foldを比較レビュー -
第550回
スマホ
2万円台で11型&90Hzの快適さ! 「OPPO Pad SE」は動画と日常使いに最適な万能ミドルタブだ! -
第549回
スマホ
新生FCNTの“本気”を感じる8万円台ハイエンド「arrows Alpha」がかなりイイ! -
第548回
スマホ
AIスマートグラス対決! HTC「VIVE Eagle」とシャオミ「Xiaomi AI Glasses」を比較した - この連載の一覧へ











