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COMPUTEX TAIPEI 2018レポート 第50回

COMPUTEX TAIPEI 2018で見かけたVR関連の新製品は1つだけ

2018年06月17日 16時00分更新

文● ドリル北村/ASCII編集部

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 ここ数年のCOMPUTEXはVRブームで、どのブースでもVRヘッドセットの体験ができ、VRに関連した機器も多く展示されていた。ところが今年のCOMPUTEXではVRをまるで見かけず、唯一ZOTACのブースでVR向けバックパックPCの新製品を確認できた。

 そのバックパックPCの新モデルが「VR GO 2.0」だ。名前の通り「VR GO」の改良モデルで、CPUがCore i7-6700TからCore i7-8700Tに強化されている。GPUはGeForce GTX 1070のままで変わらない。

バックパックPCの改良モデル「VR GO 2.0」

 初代「VR GO」は重量5kgだったが、「VR GO 2.0」では4.5kgに軽量化されている。さらに、登山用のリュックなどを参考にベルトでの固定方法を改良し、腰と肩に重量を分散させることで背負った時の重さをより感じにくくなるようにしたという。

左が初代「VR GO」。右が新作の「VR GO 2.0」。LEDを搭載しつつも小型化しているのがわかる。重量は前作より10%軽量化されている

 さらに本体にはアドレサブルRGB LEDが搭載されている。ユーザーが好きな色で発光させて楽しむのはもちろん、アミューズメント施設のスタッフが、暗い室内で利用者がどこにいるか、どんな状態なのかを視認しやすくする目的もあるという。

ZOTACのブースではMRヘッドセットを装着してVRゲーム「Beat Saber」をプレイできた。昨年まではどこのブースでも当たり前のように行なっていたVR体験会が、今年はZOTACだけという、VR業界にとってはなんとも寂しい状況だった

 Oculus Goの登場で盛り上がりを見せているVRだが、COMPUTEXを取材している限りでは、自作PC業界でのVRブームは過ぎ去ったように感じてしまう。それでも製品を改良しVR産業を盛り上げようとするZOTACの姿勢を評価したい。

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