ここ数年のCOMPUTEXはVRブームで、どのブースでもVRヘッドセットの体験ができ、VRに関連した機器も多く展示されていた。ところが今年のCOMPUTEXではVRをまるで見かけず、唯一ZOTACのブースでVR向けバックパックPCの新製品を確認できた。
そのバックパックPCの新モデルが「VR GO 2.0」だ。名前の通り「VR GO」の改良モデルで、CPUがCore i7-6700TからCore i7-8700Tに強化されている。GPUはGeForce GTX 1070のままで変わらない。
初代「VR GO」は重量5kgだったが、「VR GO 2.0」では4.5kgに軽量化されている。さらに、登山用のリュックなどを参考にベルトでの固定方法を改良し、腰と肩に重量を分散させることで背負った時の重さをより感じにくくなるようにしたという。
さらに本体にはアドレサブルRGB LEDが搭載されている。ユーザーが好きな色で発光させて楽しむのはもちろん、アミューズメント施設のスタッフが、暗い室内で利用者がどこにいるか、どんな状態なのかを視認しやすくする目的もあるという。
Oculus Goの登場で盛り上がりを見せているVRだが、COMPUTEXを取材している限りでは、自作PC業界でのVRブームは過ぎ去ったように感じてしまう。それでも製品を改良しVR産業を盛り上げようとするZOTACの姿勢を評価したい。
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