●GDPRに感じること:
次世代の希望であってほしい
セミナーを終えてあらためて、IT大手は世界中で格差を広げすぎたと感じた。どれだけがんばってもグーグルやフェイスブックのような胴元に近い企業がひたすら大儲けするようなしくみになっていたらやる気が出ない(と怒る人が出てくるのも自然だと思う)。企業が社会の公器なら、グーグルやフェイスブックは社会とともに発展していくべきだ。健全な競争ができる情報社会をつくるために金をじゃぶじゃぶ使ってほしい。武邑さんによれば、グーグル(アルファベット)に対し彼らのAIをコモンズ(共有財)として差し出させようと考えている人もいるらしい。本当にそんな日が来るのだろうか? どちらにしても、GDPRのような新しい動きが次の世代にとっての希望になったらうれしい。
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さよなら、インターネット――GDPRはネットとデータをどう変えるのか武邑 光裕(著)ダイヤモンド社
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味。赤ちゃんの父をやっています。育児コラム「男子育休に入る」連載。Facebookでおたより募集中。
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