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業界人の《ことば》から 第294回

IoTデバイスはハッカーの獲物 新たな防御策が必要になる

2018年05月16日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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SOC普及のために販路を拡大

 コンシューマー向けのSOCでは、通信事業者やネットワーク機器ベンダーとのパートナーシップが鍵になる。

 「従来のパソコン関連売り場に加えて、スマート家電の売り場など、新たな領域にも展開し、SOCサービスを契約しやすい環境を整えるとともに、ネットワーク回線の切り替えや新規加入のタイミング、あるいはルーターの新規購入のタイミングにおいて、検討してもらえるように、ネットワーク機器ベンダーに対して、セキュリティーモジュールをOEM提供したり、インターネットサービスを提供している通信事業者を通じて、SOCによるセキュリティーサービスを提供したりといったことに取り組む。また、スマートフォンやタブレットの購入時に、セキュリティー対策を考慮しやすいように、携帯電話の販売代理店とのパートナーシップも強化したい」(大三川副社長)という。

 これにより、ホームネットワークやモバイルセキュリティーの普及を促進。信頼性の高いセキュリティー環境を容易に導入できるようにするという。

 さらに、家庭内における脅威を早期に発見するために、プロアクティブに診断するサービスを提供。脅威のモニタリングや緊急通知、セキュリティー事故の復旧支援を含むトータルサービスも提供するという。

 「これは、トレンドマイクロがこれまで提供してきたプレミアムサポートサービスに付加価値をつけるものになる。トラフィックの90%がグレーゾーンと言われるなかで、これを的確に判断するハンティング機能が重要になる。当社製品やサービスからのフィードバック情報をもとに、AI技術を活用したビッグデータ分析による脅威解析をすることで、被害を受ける前にプッシュ型でソリューションを提供することができるのが特徴だ。また、新たなデバイスが増えていくなかで、それを包括する形で、セキュリティーの対策ができる。これまでのように、すべての人に共通したセキュリティーソリューションを提供するのではなく、カスタマイズしたセキュリティーソリューションをコンシューマーユーザーにも提供できるようになる」という。

 今後の実用化が注目を集める5Gへの最適化のほか、省機能、低コストのIoTデバイスにも対応したセキュリティー環境も実現していくことになるという。

 なお、SOCを通じたコンシューマー向けのセキュリティーサービスの価格設定については、キャリアやサービスプロバイダーが決定するために未定としているが、既存のセキュリティーサービスに比べて月数100円程度のプラスになると予測している。

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