ちまたにあふれるWi-Fiの影響か
見失ったり発見したりを繰り返す
名前の設定が終わるか終わらないうちに、突然、画面に「T教授のサコッシュをさがしています」……なんて寝ぼけたメッセージが表われた。
アプリに指示して探させたが「T教授のサコッシュは見つかりませんでした」の一点張り……2回やっても3回やっても言ってくることはまったく同じ。
しかし、実際にMOMORIOを取り付けた私のサコッシュは、スマホの左横2㎝の距離に……30m届くという噂のBluetoothがなんと2㎝も届かないようだ。
そしてしばらくすると、先ほどまで見失っていた私のカバンを今度は自分で発見して「T教授のサコッシュはあなたの手元にあります」なんて、またしても寝ぼけたことを言ってくる。
見失いと発見のステータスの分かる時系列のログを見てみると、ここ30分ほどの間に、アプリは筆者のカバンに取り付けたMOMORIOを勝手に見失っては、また勝手に発見するという動作を繰り返している様子だ。
この30分間、MAMORIOとMAMORIアプリの導入されたスマホの距離は最小で2㎝、最大でも3m以内だった。1人で騒いでいる理由はBluetoothの不安定さか何か理由は分からないままだ。
肝心な遺失物を極小化する「なくすを、なくす」がMAMORIOのキャッチコピーだが、今のところはその前の段階で停滞しているのが現実だ。
実際に黄色のタグを取り付けたT教授のサコッシュを持って、自宅から赤坂見附の某レストランまで往復してみた。
山手線の車内、東京メトロの車内でも何度かスマホを取り出して、現在のタグの状況を見ていた。最初のうちは、「T教授のサコッシュはあなたの手元にあります」という風に紛失や置き忘れはないというレポートだった。
ところが、自宅に帰ってからログを見てみると、2時間ほど前、港区3丁目付近でT教授のサコッシュを見失い、すぐに手元にありましたというレポートがログに記録されている。
その後、同じように手元から離れる→手元にありましたを何度か繰り返し、その見失った場所の地図や再度見つけた場所の地図などが記録されている。
機能的には“見失う”と“見つける”の機能は働いているようには感じるが、スマホのBluetoothとタグのBluetoothの相性問題か、はたまた大都会にあふれるほどあるWi-Fiや山手線や東京メトロに同乗しているほかの乗客のスマホのBluetoothのいたずらか、理由は明確ではないが極めて不安定であることは事実のようだ。
この連載の記事
-
第802回
トピックス
チプカシなのになぜかデカい! チプカシ型目覚まし時計を衝動買い -
第801回
トピックス
離席時に便利な電子ペーパー版メッセージボードを衝動買い -
第800回
トピックス
「いつもあなたのことを思ってる!」をポケットに入れられる! 「ポケットハグ」を衝動買い -
第799回
トピックス
PCにもつながるメカキースイッチ採用のレトロな多機能電卓を衝動買い -
第798回
トピックス
白内障で片眼の手術後、高度近視の筆者が自動焦点アイウェアの「ViXion01」を衝動買い(続き) -
第797回
トピックス
白内障で片眼の手術後、高度近視の筆者が自動焦点アイウェアの「ViXion01」を衝動買い -
第796回
トピックス
集合住宅の玄関から自室までをスマホだけで解錠 指ロボット「+Style スイッチ」を衝動買い -
第795回
ウェアラブル
オレンジ色のバンジーコードに惹かれてカシオ「PRO TREK」を衝動買い スマホ連動で時刻合わせが簡単 -
第794回
トピックス
これで最後にしたい「小さな財布」を衝動買い! -
第793回
トピックス
挿抜アクションがカッコいい! モバイルバッテリー「BT-20 Wingman」を衝動買い -
第792回
トピックス
指先で時刻を知るEUTOUR「磁気ボール腕時計」を衝動買い - この連載の一覧へ