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常に身につけているスマートウォッチの役割とは

グーグルのスマートウォッチはホントに人の生活を向上させるのか?

2018年03月15日 09時00分更新

文● 中山 智 編集●飯島恵里子/ASCII

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iPhoneユーザーも利用できるAndroid Wearスマートウォッチ

── ほかのスマートウォッチOSと比較して優れている点は?

Stern氏 連携するスマートフォンのOSに、縛られないことですね。Androidはもちろん、iOSでも利用可能です。特にAndroidスマホは複数のAndroid Wearと連携できるので、気分やファッションにあわせ気軽に付け替えることが可能です。とはいえ、現状では複数台を所有して付け替えるユーザーはまだ少ないと考えています。iOSでは、iPhoneと連携できるスマートウォッチは1台だけですが、これはアップル側の制約ではなく開発する、わたしたちのリソースの優先順位によるものです。

── Android Wearはグーグルが基盤となるAndroid OSやGoogle Play ストアなどをエコシステムを使い効率的に運用し、さらに多彩に渡るジャンルのアプリやサービスのベンダー、そしてハードウェアメーカーの3つが、三位一体でうまく機能しているように見えます

Stern氏 三位一体というのは良いフレーズですね。たしかにその3つが密に連携することで、機能しています。たとえばハードウェアは、当初スマートフォンやPCのメーカーが製品を販売していましたが、フォッシルグループやカシオ計算機、日本では未発売ですがモバードグループなどの時計メーカーも参入して、デザインやハードの持つ機能の選択肢が非常に増えています。

2月にスペイン・バルセロナで開催されたモバイル業界最大のイベント「Mobile World Congress」。グーグルのAndroid Wearコーナーにはスカーゲンやケイト・スペード ニューヨーク、マイケル・コース アクセス、ゲス コネクトといった、ファッションブランドのスマートウォッチがきらびやかに展示されていた

 ハードウェアメーカーはAndroid Wear OSをベースに、各社それぞれの持つ考えを基に工夫を凝らしています。カシオはタフでハイスペックな筐体にGPSを搭載し、オフライン時でも地図表示ができるアウトドア向けのモデルを提供ししています。フォッシルグループは、自社が製作を担当するファッションブランドごとにウォッチフェイスやマイクロアプリに趣向を凝らした結果、ITガジェットを好むユーザーとは異なり、ファッションに感度が高いユーザーが楽しめるようなスマートウォッチを作っています。

 時計の外装デザインに多様性があり、多くのスタイルから選んでファッションに合わせて着替えられるという利点は、Android Wearのスマートウォッチならではだと思います。

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