前回に引き続き、ソニーの高級望遠デジカメ「DSC-RX10M4」(実売価格 18万6000円前後)を持って鞆の浦で猫撮影。
鞆の浦は路地の街である。猫の街としても有名な尾道もそうなのだけど、瀬戸内海と山の間の狭いエリアに昔から人が住んでいて、びっしり詰まった家々の間を縫うように路地が走り回っているのだ。初見だと絶対道に迷うレベル。
観光客が多い市街地はわかりやすいけど、ちょっと奥の集落へ入ると「え、ここは歩いていいの? 大丈夫なの?」って狭い道ばかりでどの道もカーブしてて、そうだな、地図アプリは「ここに道がある」といってるんだけど、本能が「ここをいくとまずいぞ」って警告出す感じ。公道なのか私道なのかがわからないのだ。
地形好きや探検好きにはたまらんけど。
そんな路地の下り坂をあてもなく海に向かって歩いていると、遠くの屋根の上に猫発見。逆光だけど、きれいなチャトラだ。
チャトラ的には屋根の上で人の死角に入ってるつもりだろうけど、坂の上からはちょうどいい高さなのである。

屋根の上に猫発見。高低差があるので屋根の上がこっちの目の高さなのだ。この家の下が狭い三叉路になってる(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)
だがしかし、猫に近づこうとすると坂を下りるので、こっちの視点が下がって猫が見えなくなる。
そんなときは超望遠の出番。猫を見下ろせる一番いいアングルでぐにーっと望遠である。

さすが600mm相当の超望遠。かなり離れててもぐぐっと寄れる。路地に望遠カメラはオーバースペックかと思いきや、そうでもないのである(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)
向こうもこっちに気づいてくれた。
ちょっと警戒気味。
とととっと近寄ると、屋根の端からこっちを少し覗いたかと思ったら、逃げちゃいました。まあしょうがない。
次に出会った路地猫は白黒。ハチワレなんだけど鼻筋のブラックがけっこう精悍である。

狭い路地で出会ったシロクロの猫。鼻筋の黒がチャームポイント。目が合ったらにゃあと鳴いたのでその瞬間を逃さず。でも望遠にしすぎると路地感がちょっと失われるのでほどほどに(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)
その猫を狙っていたのが子供。
逃げられないように石垣に沿って腰をかがめてそーっと近寄っていく。左手の石垣を見ると、いかに急斜面に人が住んでいるのかわかる。地形好きならたまらない街だ。

猫を触ろうと小さくなってそーっと近づく近所の子。猫にはバレバレなんだけど、当人はいたって真剣である。これを見ると狭い起伏のある路地ってことがわかるはず。路地に猫は似合いますな(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)
さてどうなるかなとそっと見守ってると、この子は無事猫の近くへ到達。

無事猫のところへ到着。安心して立ち上がったのだけど、猫を見ると警戒モードになってるのがよくわかる(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)
よかったねえ。でも白黒猫は警戒モード。
どうなるかなと見守ってると、この子が猫を撫でようとしゃがんだとたん、ダダダッと逃げてしまったのであった。
逃げるタイミングを計っていたのだな。この辺はさすがに猫。しょうがないですな。
この男の子が偉いのは、そのあと猫を追わずに諦めたこと。逃げた猫を追わないのは鉄則である。

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