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ジャストA4で薄さ17mm、有線LAN端子までついた「VersaPro タイプVH」

2018年01月11日 11時00分更新

文● 小林 編集●ASCII

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 NECは1月11日、ビジネス向けパソコン「Mate」および「VersaPro」シリーズのラインアップを刷新した。本日から受注開始。1月18日から順次出荷する(第8世代CPU搭載機は1月22日から)。新規に追加したWindows 10 S搭載の「VersaPro タイプVT」のみ2月下旬の出荷予定となる。

最新Windows 10からWindows 7まで柔軟に対応

 第1のポイントは「Windows 10 Fall Creators Update」のプリインストールが可能となったこと。ビジネス用途でも、スマートフォンで閲覧中の画面をパソコン上に画面共有できる「Continue on PC」が使えたり、システムファイルやデータフォルダに対して許可した特定アプリのみをアクセスできるようにする「コントロールされたフォルダーアクセス」などがランサムウェア対策に役立つ。

各シリーズで選べるCPUの世代とOS

 CPUとしては第8世代のCore i(Kaby Lake Refresh)搭載機も追加する。一方で第6世代Core i(Skylake搭載機)も残している。Windows 10は、NECの販売する企業向けPCの中でも比率が高まっており、2017年上期の実績で7割を占めたという。一方で、Windows 7/8.1を使い続けたいとするニーズも根強く、これに配慮している形だ。マイクロソフトは、2018年10月31日がWindows 7/8.1プリインストールPCの最終出荷期限としているが、その際はSkylake搭載機にWindows 10からダウングレードしたOSを入れるという条件がある。

900g台の薄型ノートを新規に追加

 第2のポイントは、新筺体のモバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVH」を追加したこと。NECはより軽量な700g台の「VersaPro タイプVG」をすでに投入しているが、導入価格は高価だ。そこでより価格などとバランスをとりながら、薄さ17mmで重量約921gと携帯性に配慮した12.5型(1920×1080ドット)ノートを追加する。

VersaPro UltraLite タイプVH

端子類はすべて背面に装備している

 CPUはCore i5-7Y54(1.2GHz)、Core m3-7Y30(1GHz)、Celeron 3965Y(1.5GHz)から選択が可能。価格は128GB SSD、4GBメモリーなどを搭載した最小構成で21万2000円となる。なお、Core i5モデルはCeleronモデルより4万6000円高価な設定だ。

 本体にはフルサイズのUSB 3.0×2、HDMI端子、SDメモリーカードスロットなどを装備している。11時間のバッテリー駆動が可能で、企業向けということで収納式のEthernetN端子なども備えている。爪を掛けて、下にスライドさせると自動で引き出せる仕組みだ。複雑な機構だが、数千回の試験を経ているため、信頼性は確保しているという。またHDMI端子は変換ケーブルを使うことで、アナログVGAへの出力も可能だという。

ポップアップタイプのEthernet端子

 フットプリントはA4よりも小さな幅289×奥行き197.5mm。同じ12.5型のタイプVBとの比較で約1割面積を減らした。上下が7.1mm、左右が5.5mmの狭ベゼル設計となっており、角にはアールが付いている。女性のカバンなどにも入れやすいという。

コーナーが丸みを帯びた外観

小ぶりだが割合しっかりとしたタッチのキーボード

OptaneメモリーやWindows 10 S搭載モデルも

 第3のポイントは、Mateスリムタワーおよび小型PC(Mate タイプME/MB/MC)に「Optaneメモリー」搭載モデルを追加した点。HDDと組み合わせることで、ストレージアクセスを高速化。500GB HDD+16GB Optaneの組み合わせで、500GB HDD単体との比較で約35%起動時間を短縮。128GB SSD(SATA)の約40%と比較しても遜色ない数値となっている。

 価格としては、500GBのHDDは+9000円、128GBのSSDが+2万6000円。500GB+Optaneメモリーの組み合わせも2万6000円で提供するという。

 組み合わせて使うディスプレーも、デジタル入力端子をDVIからDisplayPort(21.5型と24型の3辺狭額縁モデルはHDMI端子も装備)を標準に変え、高解像度のデジタル接続に対応しやすくした。

VersaPro タイプVT、

 第4のポイントは、Windows 10 S搭載モデルを追加したことだ。Windows 10 Sは主に文教市場を想定したもので、利用できるアプリがWindows ストアアプリのみに限定される一方で、セキュリティー性が高く、ライセンス料も抑えている。なお、購入後無償でWindows 10 Proにアップデートすることも可能だ。2017年11月以降展開しているVersaPro タイプVTを使い、文教モデルを中心に展開する。タイプVTはCelern N3350(1.10GHz)搭載した10.1型のタブレットPC。

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