11月3日に各国で販売が始まった「iPhone X」。日本では当日売りを求めて長い行列ができたようですね。
メルカリやヤフオクには早くも高値での転売が目立つようですが、筆者の居住する香港では正規代理店が高値でiPhone Xを売っているのです。
これは2015年12月に執行された競争条例に基づくもので、香港では小売店の価格談合が禁止されました。たとえば、メーカーが販売店に価格を強要できません。公正な競争が消費者に利益をもたらすという考えなのですね。
そのため、香港では大手家電量販店が新品のスマートフォンを定価以下で売る例もめずらしくありません。少しでも売上を伸ばすために、他社よりも安い値段で売り出すわけです。
しかし、人気モデルは値引きはされません。黙っていても売れるからです。そして、iPhone Xのような超人気製品は、定価よりも高い価格で堂々と売られることもあるのです。
11月3日のiPhone X販売初日に香港の大手家電量販店を回ってみたところ、価格は以下の通りでした。ちなみに、全店在庫なし。この価格で予約を受け付けるとのことですが、かなり強気な店もあります。
64GB版 | 256GB版 | |
---|---|---|
Apple定価 | HK$8588(約12万5000円) | HK$9888(約14万4000円) |
量販店A | HK$8588(約12万5000円) | HK$9888(約14万4000円) |
量販店B | HK$11500(約16万8000円) | HK$12800(約18万7000円) |
量販店C | HK$11800(約17万2000円) | HK$12800(約18万7000円) |
量販店D | HK$16888(約24万7000円) | HK$19888(約29万円) |
量販店E | HK$11500(約16万8000円) | HK$12800(約18万7000円) |
量販店A:アップルの定価と同じ価格で販売
香港のiPhone Xの定価は64GB版が8588香港ドル(約12万5000円)、256GB版が9888香港ドル(約14万4000円)です。各キャリアもこの値段で販売しており、2年契約をすると割引が受けられます。ちなみに、香港のiPhoneはたとえキャリア販売であっても、SIMロックというものは存在しません。
さて、まずは家電量販店Aへ行ってみました。ここはアップルの定価と同じ価格で販売しています。在庫を聞くと当たり前ですが「なし」とのこと。そして、入荷予定を聞くと「来週中か、いつになるかわからない」とのことです。
香港のアップルオンラインストアは毎朝一定量だけが予約販売されるのみ。定価で入手するのはかなり困難。当然のことならがこの家電量販店で定価で買うことも難しそうです。

この連載の記事
-
第678回
スマホ
シャオミストアが日本上陸!? 期間限定ポップアップスペースにさっそく行った -
第677回
スマホ
シャオミのカメラフォン「Xiaomi 13T」をデジカメ風にするグリップキットを試す -
第676回
スマホ
使いやすくなったスマートタグ「Galaxy SmartTag2」のケースを探せ! -
第675回
スマホ
「HUAWEI Mate 60」人気でファーウェイのスマホがじわりと復活の兆し -
第674回
スマホ
2024年モデルとなるGalaxy Aシリーズ「Galaxy A05」が海外で登場 -
第673回
スマホ
NIO Phoneを生み出した中国の自動車メーカー「NIO」のEVに迫る -
第672回
スマホ
20年の時代を経て名機を復活させたサムスン「Galaxy Z Flip5 Retro」 -
第671回
スマホ
限定版折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip5 Beyond Limits Edition」をドバイで発見 -
第670回
スマホ
「meen M60」は設計から製造までマレーシアの新規5Gスマホ -
第669回
スマホ
中国オンリーの高級折りたたみスマホ、サムスン「心系天下W24」に思わずウットリ -
第668回
スマホ
Galaxy Z Fold5で書き心地の良いペンを使って手書きしたい! - この連載の一覧へ