支給品もいいけど私物も魅力的
前に古い軍用腕時計をご紹介したとき、「ケータイを持つようになってから腕時計をしなくなったけど買わないのかと言ったらそれはまた別の話で、1個あれば十分なのに、ついつい買ったりする」というようなことを書いたのですが、今がまさにそれ。米軍って今はどんな腕時計を使ってるんだろうと思って調べていたら、まんまと欲しくなってしまいました。
狙うのはもちろんミリタリー系。米軍では軍が正式採用し、NSN(物品管理番号)が付けられた支給品のほか、個人が自前で購入した物もよく使われています。
正式採用された物は、たとえば以前ご紹介した「STOCKER & YALE SandY 490」。1991年に採用された手巻きの機械式腕時計で、6645-00-066-4279というNSNが割り振られています。そのほか有名どころとしてはMARATHONやTIMEX、Hamiltonなどがあり、日本のCASIOも6つのモデルを納入しています。
なかでもちょっといいなと思ったのは「DW-5600E-1V」です。DW-5600シリーズは初代G-SHOCKである「DW-5000」のデザインを継承したG-SHOCKの原点に近いモデルで、発売は1987年。
DW-5600E-1Vは、ELバックライトが付いた「DW-5600E」の海外モデルです。旧モデルの「DW-5600C-1V」は映画『スピード』でキアヌ・リーブスが使っていたタイプで、スピードモデルと呼ばれたりして超売れたので、持っている人も多いかもしれません。
DW-5600E-1Vには6645-01-356-5944というNSNが割り振られているんですが、NSNで調べてみると「DW-5600C-1V」も同じ番号で登録されているので、軍としてはこの2つは同じ物として扱われているみたいです。
一方私物の方は千差万別ですが、いくつか見た中で気になったのがSUUNTOの「VECTOR」とその後継モデルの「Core」。シンプルなDW-5600E-1Vとは対照的に、高度計や気圧計、温度計、コンパスなどが盛り込まれた多機能時計で、SUUNTOでは「アウトドア・リストトップコンピュータ」と呼んでいるそうです。
これはヤバい。トレッキングとかしないし、高度も気圧も測る用事なんてほとんどというかまったくないけど、一度は欲しいと思っていた機能が満載です。そもそもリストコンピュータっていう名称だけでも、物欲が刺激されまくってしまいます。
ただVECTORは古いモデルで、見つかるのは平行輸入品ばかり。そのせいかCoreより高いものもあり、できれば正規輸入品を選びたいところです。デザイン的にはVECTORの方がミリタリーっぽいんだけど、どうしようかなーとウェブを見ていたら、もうひとつよさげなモデルを見つけました。「Traverse Alpha」です。
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