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新カントリーマネージャーが戦略を説明、新ソリューションの紹介も

イクシア、NWセキュリティやクラウド可視化などを重点戦略に

2017年11月06日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 イクシアコミュニケーションズは11月2日、最新ソリューションやビジネス戦略の記者説明会を開催した。10月からカントリーマネージャーを務める安達吉信氏が出席し、セキュリティやクラウドといった新たなビジネス領域への取り組みを説明した。

イクシアコミュニケーションズの事業概要。通信ネットワークの計測機器市場で高いシェアを持つ

10月1日よりイクシア日本法人のカントリーマネージャーを務める安達吉信氏。横河ヒューレットパッカードを皮切りに、計測機器業界で30年以上のキャリアを持つ

キーサイトとの合併でレイヤー1~7をフルカバーする計測機器メーカーに

 安達氏はまず、今年1月に発表されたキーサイト・テクノロジーとイクシアの統合について説明した。これはキーサイトがイクシアを買収するもので、来年2月には事業統合を完了して、イクシアはキーサイト傘下の一事業部門として活動することになる。ただし、イクシア(Ixia)のブランドや製品群、サポートサービスなどは従来どおり維持される。

 統合の理由は何か。キーサイトは、オシロスコープやスペクトラム・アナライザなど物理レイヤー(電気、電波、光、つまりレイヤー1)の計測機器を提供するグローバルメーカーだ。そして今後、顧客の需要がよりネットワーク通信分野に移行していくことを考えると、通信レイヤー(レイヤー2~7)の計測技術を持つイクシアとの統合がベストだったという。両者の合併によって、レイヤー1~7をカバーする計測機器やサービスの提供が可能になる。

 安達氏は、すでにキーサイト日本法人の営業が顧客に対してイクシアのプロダクトを紹介したり、5Gネットワークに取り組む事業者に対してキーサイトとイクシアが一緒に営業活動を展開したりする動きを始めていると説明した。

物理レイヤーのキーサイトと通信ネットワークレイヤーのイクシアが統合し、幅広い製品ポートフォリオを実現する

今後の重点戦略は「セキュリティ」「クラウド」「モバイル(5G)」

 現在のイクシアはネットワークテスト機器、ネットワークセキュリティ機器、ネットワーク可視化機器をラインアップし、サービスプロバイダー/キャリア、ネットワーク機器メーカー、エンタープライズ(政府/公共、金融、製造などの大手企業)をターゲット顧客としてビジネス展開している。

 安達氏は、これらのターゲット顧客におけるニーズの変化に注目しながら、今後の重点戦略として「ネットワークセキュリティ」「クラウド」「モバイル(5G)」のキーワードを挙げ、具体的な取り組みを説明した。

 ネットワークセキュリティ分野では、すでに「BreakingPoint」「Vision」「ThreatARMOR」というユニークな製品群を提供している。安達氏は、これらの製品でイクシアは「検証」「防御」「制御」のサイクルを実現しており、エンタープライズ市場へもさらに攻勢をかけていくと述べる。

重点戦略分野のネットワークセキュリティ。ユニークな製品群でエンタープライズ市場も狙う

 このうちBreakingPointは、擬似的な攻撃トラフィック(マルウェア攻撃やDDoS攻撃など)を生成し、サービスプロバイダー/キャリアや企業が備えるセキュリティ製品に送信することで、それらが攻撃を正しく検知/排除できるかをテストするための製品だ。約3万8000種類の攻撃トラフィックと約260種類のアプリケーショントラフィックをシミュレートすることができ、国防組織やキャリアなどにおけるセキュリティテストにおいて好んで利用されているという。「最近はサイバーレンジ演習に活用する顧客もいる」と安達氏は説明した。

「BreakingPoint」はネットワークのセキュリティテストを行う製品群。疑似攻撃トラフィックを生成する

 クラウド分野では、プライベートクラウド/パブリッククラウド環境とも、従来の物理ネットワークと同等で、なおかつ物理/仮想を統合したトラフィック可視化の実現が強く求められるようになっている。この課題に対し、イクシアでは「CloudLensプラットフォーム」を米国で提供開始している(国内提供は来年以降の予定)。

 CloudLensでは、プライベートクラウド内に配置する「仮想TAP(vTAP)」や「仮想ネットワークパケットブローカー(vPB)」から情報を収集し、Visionシリーズ(物理/仮想アプライアンス)を介してトラフィックのアナリティクスと可視化を実現する。また、パブリッククラウド(AWSやAzure、IBM Bluemix、Google Cloud Platformなど)向けにもエージェントやDockerコンテナの形でセンサーが用意されており、クラウドサービスの「CloudLens Public」や前出のVisionがデータを収集することでトラフィックを可視化できる。

「CloudLensプラットフォーム」は物理環境だけでなく、プライベート/パブリッククラウドにも対応を拡大している

 3つめのモバイル分野については、キーサイトの持つレイヤー1の評価検証技術も組み合わせて、5Gへの対応を進めるキャリアへの提案を進めていくとした。またNFV/SDNへのソリューション提供、Wi-Fi/LTE接続するIoTへのソリューション提供なども進めていく。

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