オリンパス、富士、キヤノン……この秋の最新ミラーレス一眼3機種を徹底チェック! 第3回
キヤノン「EOS M100」はとにかく簡単に使える優しいミラーレス一眼
2017年10月26日 12時00分更新
この秋の最新ミラーレス一眼を紹介していく本特集。前々回はオリンパス「OM-D E-M10 Mark III」を、前回は富士フイルムの「X-E3」を紹介した。
今回はキヤノンのミラーレス一眼「M」シリーズの最新モデル「EOS M100」を紹介する。ボディーのみの実売価格は5万6000円前後だ。
基本機能が上位機種並みとなった「EOS M100」
ミラーレス一眼といっても本格的な撮影を想定した機種からコンデジ感覚で使えて高画質に撮れる機種までさまざまで、カメラメーカー各社も多種多様なラインナップを揃えている。
EOS M100はキヤノンの中でも比較的エントリー向けの手軽さを重視したデジカメだ。基本的には従来機種「EOS M10」からのバージョンアップモデルで、基本的な方向性は保ちつつ、ブラッシュアップされている。
本体サイズは幅108.2×奥行き×高さ約67.1mmで、重量はバッテリーとメディア込みで約302g。約180度上に跳ね上がって自撮りがしやすい液晶や、カラフルなフェイスジャケットが多数用意されていてファッション要素も盛り込まれている。
今回のモデルチェンジでは機能面の強化もあるのだが、基本的な部分での性能向上が目立つ。
中でもデジカメの心臓部である撮像素子が上位機種と同じく「デュアルピクセルCMOS AF」に対応した点が大きいだろう。
一般的なミラーレス機に採用されている像面位相差検出方式のAFでは、撮像素子にセンサーを埋め込むことが多いが、キヤノンの場合は映像を記録する撮像素子が位相差検出用センサーを兼用している。
いままでは比較的上位機種に採用されていた機構だが、昨年あたりからミドルレンジやエントリーモデルにも搭載されるようになり、AF速度が格段に向上している。
他社のミラーレス機の中には一眼レフと同等に動作する機種もあり、それらを押しのけて最速、というまでの動作速度向上ではないが、ミラーレス機としてようやく遜色ないレベルになった。
EOS M100に採用された撮像素子は約2420万画素、画像処理エンジンは「DIGIC 7」で、この組み合わせは同社のミドルレンジクラスで採用されることが多い。
実際にMシリーズの上位機種である「EOS M6」「EOS M5」と同じ撮像素子と画像処理エンジンの組み合わせであり、撮影時における機能面ので多少の差はあるものの、写る絵のクオリティーはほぼ同じになる。
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