セキュリティー企業のパロアルトネットワークスは9月25日、ランサムウェア防御の機能などを強化した次世代エンドポイントセキュリティー「Traps」の最新版を提供開始した。
シグネチャレスのマルウェア対策機能にビヘイビアベースのランサムウェア対策を追加。システムを監視してランサムウェア独自の動きを検出した際に、ユーザーのデータの暗号化が始まる前に阻止するという。
さらにカーネルレベルのエクスプロイト防御を強化。WanaCrypt0rやNotPetyaのような、OSの中核へ悪意あるペイロードをインジェクトして実行する新しいエクスプロイトを防げるとしている。
また、macOSユーザーへの攻撃増加に対応すべく、オフラインでも実行可能なシグネチャレスのローカル解析機能を追加した。
米調査会社のCybersecurity Venturesによると、2017年には2015年に支払われた被害額の15倍以上に相当する50億ドル以上がランサムウェアによって支払わされると推測されている。
そして多くの組織は、エンドポイントをランサムウェアから守るために、従来型のアンチウイルス製品を始めとする、複数の単機能のセキュリティー製品を導入しているという。
Trapsの最新版では、新しいランサムウェア対策機能と複数の防御機能を組み合わせ、より確実なランサムウェア防御を実現。独自のシグネチャレス防御技術で、エンドポイントが侵害される前に既知および未知の攻撃を防いでくれるとしている。