お茶で有名な京都伏見を散策
京の夏の旅プレスツアーの2日目は、宇治・伏見エリアの見学。京都市街地からバスに乗り、高速道路を経由してひとつ目の目的地である「正寿院」に向かう。
正寿院は京都市街地から少々離れた宇治田原町の山のなかにあるお寺。道中、一時ドコモの電波が届かない場所もあった。さすがレアスポットをめぐる旅だ。宇治の茶畑を見ながら約1時間バスに乗ると、そこは山岳部。京都市街地よりかなり涼しい。場合によっては5度も低いときがあるそうだ。
正寿院は最近若者の間でも人気のスポットで、その理由はハートの形をした「猪目窓」と呼ばれる窓があるから。ハートの形はイノシシの目を現しており、神社仏閣、お城などでは魔除けの装飾として知られている。お寺巡りが好きな方は、境内でハートマークを度々目にすることが多いはずだ。
また、猪目窓のある客殿の天井には160枚の絵が描かれているのもユニーク。1枚の絵は約50×50cmの正方形で、高名な日本画家が描いた“日本を感じさせる絵”がビッシリと飾られている。天井に飾ってあるのは、訪れた客が床にごろりと転がってくつろいだときに、天井を見ながらひと息つけるようにと考案された。「お寺で横になるなんて無作法な!」と思われるが、ここは仏像が飾っていない客殿なので問題ないとのこと。
さらに正寿院は、毎年7月1日~9月18日に「風鈴まつり」を開催している。境内に飾られた約2000個の風鈴は圧巻で、風が吹くたびにチリンチリンと涼しい音を鳴らしてくれる。京都旅行をした際に「市街地は暑い!」と感じた方は、正寿院を訪れると涼を感じられること間違いナシ。
正寿院のご本尊「十一面観音」は50年にいちどしか開けられない扉の中に入っており、プレスツアーでも姿を拝むことはできなかった。観音様の指には長い紐が結ばれており、その紐だけ扉の外まで出てきている。参拝者がその紐を両手で挟んでお参りをすると、願い事が叶うと言い伝えられているそうだ。
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●正寿院
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