任天堂やメルカリも登壇したGoogle Cloud Next初日基調講演
3大キャリアを味方につけたGoogle Cloud Platformの国内展開
2017年06月15日 09時30分更新
セキュリティを強化するためにクラウドに行く時代
今回、GCPでの取り組みに際して特に強調されたのが、セキュリティに関する取り組みだ。Google Cloud エンジニアリング部門 バイスプレジデントのブラッド・カルダー氏は、GCPの特徴について「セキュア」「カスタマーフレンドリー」「オープン」「インテリジェント」という4つのキーワードを列挙。「つい先日まではクラウドに行かない理由がセキュリティだったが、今はクラウドに行く理由がセキュリティ強化するためという時代になっている」と、セキュリティに対する取り組みを説明する。
Google Cloud エンジニアリング部門 バイスプレジデント ブラッド・カルダー氏
カルダー氏がまず挙げたのは、グーグル自らが運用する超高速なバックボーンネットワーク。「世界のインターネットトラフィックの25%はここを通過している。そのため、G Suiteも、GCPも遅延がほとんどなく、セキュリティも高い。ここから世界のほとんどのISPにインターコネクトしている」とカルダー氏は語る。
グーグルの誇る超高速バックボーン
また、クラウドインフラ上のマシンや周辺機器の認証には「Titen」と呼ばれる独自チップを用いる。BIOSレベルでサービスを認証でき、小型であるためネットワークインターフェイスにも搭載可能。さらにGCPやG Suiteのトラフィックは保存される前に暗号化されるほか、DDoS攻撃防御サービスやフィッシング対策を防ぐための二要素認証なども用意している。
デモで紹介されたのは情報漏えいを防ぐDLP APIだ。DLP APIはマイナンバーやクレジットカードなど40種類以上の機密情報を自動的に識別し、アプリケーション側からマスクをかけたり、編集することが可能だ。デモではクレジットカードを撮影し、DLP APIを呼び出し、カード番号のみを削除した。カルダー氏は、「セキュリティはGoogle Cloudの根底にあり、われわれはこれに関して妥協することはありません。ビジネスが安全であれば、無限の可能性がある」とアピールした。
DLP APIを使って、クレジッドカードの必要な機密情報をマスクする
「未来志向」を謳ったNTTコミュニケーションズとのサプライズ提携
GCPに関しては、昨年東京リージョンが開設されたことで、本格的な国内展開に向け機が熟したと言える。最後に登壇したGoogle Cloud 日本代表の阿部伸一氏は、これまでG Suiteの販売を手がけてきたソフトバンクとKDDIが新たにGCPを国内展開すると発表した。阿部氏は「セキュリティの観点からローカルのアドレスでGCPを使いたいという要望をお客様からいただいている。今後はそうした要望にもお応えしていきたい」と語る。
最後、サプライズとして発表されたのがNTTコミュニケーションズとのパートナーシップだ。提携により、NTTコミュニケーションズはEnterprise CloudとGCPの接続を進めるとともに、機械学習やビッグデータ分析を活用した新サービスの開発を進めるという。
阿部氏は、NTTコミュニケーションズとの提携について「未来志向」というキーワードがあり、新しいサービスの開発に期待を寄せる。壇上に上がったNTTコミュニケーションズ取締役 クラウドサービス部長の森林正彰氏は、「弊社は歴史的に自らがサービスを開発してきましたが、昨今はパートナーシップを重視しています。動きも速いですし、みなさまの要望に応えるには、グーグルのように最新のテクノロジーをお持ちの会社と提携し、いっしょにソリューションを作っていくことが重要だと感じ、今回のパートナーシップに至りました」とコメントした。
NTTコミュニケーションズ取締役 クラウドサービス部長 森林正彰氏
今回の提携により、Google Cloudは国内大手キャリア3社とともに国内展開を進めることになり、先行するAWSやマイクロソフトをキャッチアップする体制が構築されたと言える。イベントは本日も開催される。








