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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第9回

国内リージョンは?AWSとガチンコ勝負になるのか?

GCP上陸で風向きが変わる?Googleクラウド反撃ののろしの巻

2015年04月03日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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クラウド界隈の人たちを飯田橋の飲み屋に集めて放談する飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ)のGoogleクラウド編はいよいよ最終回。前回はGoogleクラウドらしいGAEとBigQueryについて聞いたが、今回はクラウドの主戦場となるインフラレイヤーのGCPについて語る。

今回はAWSへの対抗馬となるGCPや国内リージョンがテーマ!

今回の登場人物

 

吉積:吉積情報 代表取締役 吉積礼敏。アクセンチュア出身で現在Google専門の開発会社を経営。Google社員以外の⽇本人として初めてGoogle Apps Certified Deployment Specialistを取得。2014年3⽉、日本人として初めてGCPのQualified Developer5種⽬合格。






 

上田:ソフトウェアエンジニア 上田哲広。Web系の開発でGoogle App Engineを使ったことがきっかけでコミュニティに参加し、現在はGoogle Developers Expertとして活動中。サーバーサイドでGCPやAWSを使っており、最近はAndroidやiOSのアプリも開発している。好きな言語はGoとPython。





 

得上:オークファンサービス基盤技術部長 得上竜一。新会社に移って、ますます意気盛んなML(Machine Learning)の第一人者。最近はインフラ周りまで任されているらしい。今回はiPhoneでトラブル対応しながらの参加になり、コメント少なめ。





TECH大谷:TECH.ASCII.jpの担当記者 大谷イビサ。今回連載のホスト・執筆者。お酒で舌をなめらかにして、Googleクラウドの話を聞こうとしている。今回はカメラがバッテリ切れ。写真はたまたまあったコンデジです。


インフラに興味のないGoogleエンジニアとGCPへの関心

吉積:うちも長らくGoogle AppsやGAE、BigQueryなどでビジネスやってきましたが、一昨年にGoogle Cloud Platform(GCP)が登場して、AWSに食われる前になんとかプラットフォームでビジネスできると思いました。

大谷:確か、Google Compute Engine(GCE)に関しては、弊社で本出させてもらっているんですよね。下にアフィリエイト入りますよー。

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吉積:そうです。そもそも多くのGoogleエンジニアってAPIにフォーカスしていて、インフラに興味ないんです(笑)。そこでインフラやっていた私に白羽の矢が立った。GCP立ち上げのために本書いたし、日本で初めてGCPの資格をとったんです。

大谷:ただ正直、GCPって遅かりしという感じがするんですが、Googleとして、やはり必要だったんでしょうか?

吉積:インフラがAWS一色になって、ユーザーのレイヤーが少しずつ上がっていった時に、5年後はみんなAWSのコンポーネントに満足して、Googleだけ取り残される可能性がある。だからGoogle側がレイヤーを下げて、1回AWSとガチで勝負してくれないと困るなとは思ってました。一時期は、このままGAEは普及せず、お蔵入りするのではないかと。

大谷:すごい危機感ですね。

得上:実際、ハンズさんすでにAWSバリバリ使ってますからね。

吉積:そうなんですよー。GCPがあと2年早かったら、うちがやったんだけどなあ。あれは本当にもったいなかった。だから、本も書くし、セミナーでも登壇しますよ。

認知度もイマイチ。クラウド100選に漏れたGCPを憂う

大谷:登場から2年経ちますが、GCPの認知度はどうですか?

吉積:うーん。認知度低いです。セミナー来ている人ですら、「へー、GoogleってAWSみたいなことやってるんだ」みたいなのが8割です。そもそもGoogleって、自社主催ではないクラウド系イベントに出展しない。それどころか、日本のクラウド100選みたいなやつにGCPが載ってない(涙)。ありえないでしょ! これはクレーム入れろよと。

上田:Googleはブランディングとかも厳しいんですよ。マイクロソフトとか窓辺ななみとかやってるじゃないですか。あれはGoogle的にはNG。女性を売り物にするような宣伝は、Googleの社風的にダメなんです。

大谷:それ考えたら、マイクロソフトどこまでゆるいんだ(笑)。

得上:あそこ、コミケ出ますからね(笑)。

大谷:それでも、昨年やった「Google Atomosphere」では、GCPにもかなり気合い入っている感じでしたが。

Google Cloud Platformの各コンポーネント。コンピューティングを担うのがGAEとGCE

吉積:うーん。うちもスポンサーで参加していて、確かに来客はすごかったけど、意外と案件にはつながってないですね。なにしろゲーム系以外は、まだまだ事例が少ない。技術検証できる人はいいけど、事例がないとなかなか稟議が通らない。

上田:一応、海外ではGAEとGCP使って、インフラエンジニア数名で大量の写真を扱うSnapChatみたいな事例はあるみたいです。

吉積:エンタープライズユーザーの裾野を拡げるには、やはり国内でのユーザー事例が課題ですね。あと、個人的にはライセンスをもう少し柔軟にしてほしい。ライセンス1つしかないので、本部のホワイトカラーにはGmailだけ、人数のいる支部にはがっつりGoogle Appsみたいなことをやろうと思うと、Office 365とかの柔軟なライセンス体系に負ける。

(次ページ、(Googleが)好きなんだけど~AWSなのさ~♪)


 

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