「Gears of War 4」は設定次第でWQHDでもプレイ可能
日本語版がようやく発売したWindowsのストアーで販売されている「Gears of War 4」は、ファン待望の一作。これのパフォーマンスも検証してみたい。Gears of War 4はDirectX 12を活用しているため、これもPrey同様にRX 500シリーズで快適に楽しむことが予想できる。
画質は一番重い“最高”設定とし、ゲーム内ベンチマークモードを利用して計測した。なおこのゲームでは直接的な解像度設定がなく、物理解像度に対する比率で表現される。例えば4K液晶で50%解像度ならフルHDになるが、下のグラフで示している解像度は、4K液晶環境からスケールダウンしたものであることを特記しておきたい。
グラフ中の“Min 5%”とは、ベンチマーク中に計測されたフレームレートのうち下から5%の値を意味する。つまりRX 580のフルHD設定の場合、95%以上のフレームは74.1fps以上確実に出ている、という意味になる。RX 570/RX 580ともにフルHD&最高画質なら余裕、WQHDだと若干カクつくが設定を調整すれば十分プレイアブルであるといえるだろう。
GPU負荷の高い「Ghost Recon」は“高”設定なら好適だ
最後に現時点でGPU負荷が超絶に高い「Tom Clancy's Ghost Recon: Wildlands」も試してみた。これまでの流れから、このゲームでも一番重い“ウルトラ”設定でのフレームレートを比較するが、このゲームはGeForce系ハイエンドでもパワーが足りなくなる(草を表現するTurf Effectsが重いため)のは明らか。そこでここでは2段下げた“高”設定でもテストする。ゲーム内のベンチマークモードを使用したのが下のグラフだ。
一番重い“ウルトラ”設定でも一応ゲームは進められるが、カーチェイスや激しい近接銃撃戦をしようとすると描画が明かにもたつく印象。草木や陰影の表現はオミットされるが、RX 500シリーズで楽しむなら“高”設定の方が好適だ。このゲームを最高画質で攻めたければ、いつか発売されるVegaを入手すべきだ。
まとめ:RX 580を買うべきだが、軽めならRX 570でも十分快適
以上ざっと人気・注目タイトルを試してみたが、どのゲームでもRX 580が安定した強さを見せた。だがRX 570も決して悪くはない。OverwatchやPreyのような負荷のゲームなら、RX 580以上のコスパを発揮してくれるはずだ。もちろんGhost Recon: Wildlandsのような超絶負荷のゲームにはRX 580でも画質を絞らざるを得ないが、それでも高設定なら十分プレイできる。
価格は、「SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 580 8G GDDR5 OC」、「SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX 570 8G GDDR5」共に、やや高めの設定だが、数千円以上安価な製品は、メモリーが本製品よりも少ない。また、今回紹介した2製品は、いずれもオーバークロック仕様のため、他製品よりもクロックが高い。そろそろPCのグラフィックを強化したいと考え、長く使っていきたいなら、安定性、性能共に高いOC仕様の今回紹介した2製品の購入も検討してはどうだろう。