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スマホを家に据え付ける? 富士通フォーラムで見た身近な未来

2017年05月17日 09時00分更新

文● 大河原克行

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Zinraiを活用してユニボとにらめっこをするデモストレーション。Zinraiが相手の笑顔やへんな顔を認識して勝敗を決める

 富士通は、5月18日、19日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて、「富士通フォーラム2017」を開催する。これに先駆けて5月16日、報道関係者を対象に内容を公開した。

 今年のテーマは「Human Centric Innovation : Digital Co-creation」。顧客や戦略パートナーとのデジタル革新に向けた共創の取り組みと、AI、IoT、セキュリティー、モバイルなどの最先端のテクノロジーを実装したデジタルビジネスプラットフォーム 「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(メタアーク)」を紹介。また、富士通が取り組むオープンイノベーションなどについても披露する。

 展示会場には約100種類のソリューションなどを展示するほか、会期中には、9つの基調講演および特別講演、14のカンファレンス、50のセミナー、ワークショップ、ハンズオンなどを用意。1万5000人の来場を見込んでいる。

 展示ゾーンは、製造、流通、金融、自治体・教育・ヘルスケア、都市インフラ、農業、ワークスタイル変革、スポーツなどの観点から展示する「Digital Co-creationによる新たなビジネス・社会」と、AI、IoT、セキュリティー、ハイブリッドIT、デジタルマーケティングなどの展示による「デジタル革新を支えるMetaArc」という2つのゾーンに分けられている。

 なお会場では、FUJITSUアプリを通じて、富士通フォーラムを楽しむための各種コンテンツを提供。展示内容を、スマートフォンを使った360度動画のVRで視聴できるほか、富士通研究所が開発したインフラ不要の高速通信技術「fipick(ファイピック)」を活用して、従来紙で提供していたセミナーの講演資料や展示のデモパンフレットなどを提供するサービスも実施している。

ロボットやVR/MRを活用した展示

東京見国際フォーラムで開催される富士通フォーラム2017

会場を入ると最初は「Digital Co-creationによる新たなビジネス・社会」のゾーン

仮想大部屋+ものづくりAIの展示。3D映像による画像表示を活用。設計を最適化する

ポータブル仮想大部屋を実現する手のひらサイズのFPGAアクセラレータ。製品化を計画中だという

次世代自動販売機。様々なデータを連携することで、会議でたくさん発言した人にはご褒美を出すといった使い方も可能

コミュニケーションロボット「ユニボ(Unibo)」を初展示。対話や顔認識などにより家電制御データを活用して生活状況を確認。家事や買い物、健康管理などをサポートする

店舗ロボットのデモストレーション。開店時に陳列されていた状況と画像比較することで、製品補充や別の棚に置かれた商品を修正するように指示する

VRを活用した危険体験。ゴーグル型デバイスを使用して、疑似的に危険状況を体験することで労働災害の未然防止

HoloLensを利用した複合現実を利用した製造現場での提案をデモストレーション

富士通のSPATIOWLを利用した千葉市でのシェアリングエコノミーの実証実験も紹介。そこで使用されるクルマを展示した

バスケットボールのJBA/B.LEAGUEとの連携によるスマートアリーナソリューション。クルマのナンバープレート認識技術を応用して背番号などから選手を把握して、動きなど分析できる

3Dセンシング技術を活用して体操の判定やトレーニングに活用。富士通の3Dレーザーセンサーと、骨格フィッティング技術によって実現する

これが3Dレーザーセンサー。1秒間に230万回のレーザーを照射して人を立体的に把握する

生活に浸透しつつある富士通の技術と端末

パーソナライズされた旅行プランを提案するシステム。地図上にさまざまな情報が表示され、タッチをすれば予約などもできる

デジタルバンキングエコシステム。デバイス上から様々な金融取引が可能になる

クレジットカードを使用せずにスマホで決済ができるATM。右上は空中ディスプレーを搭載している

カラオケボックス「DAM」で使用されている端末は富士通が開発

中に入っているのはARROWS Tab M555/KA4

ソフトウェアのカスタマイズのほか、バッテリーが交換できるようにハードウェアもカスタマイズしている

パナソニックのメガホンヤクも液晶部にARROWSを使用

メガホンヤクに搭載しているのはARROWS M305/KA4

背面にバーコードを搭載したバーコード付ジャケットを装着したモデルを参考展示

このモデルにはARROWS M357が使用されていた

F1カーに設置することができる360度カメラ。時速310kmでも耐えられる堅牢性を持つ

これをスマホを利用したVRとして360度画像の再生が可能

見守りサービスではスマホの新たな提案も

離れて暮らす家族とのコミュニケーションを支援するReference Exhibitを参考出展

画像を映し出すプロジェクター

相手の部屋の様子を見ながら会話ができる。普段はぼんやりとした風景しか映っていないが、ノックをすると鮮明な画像になる

この技術をスマホにも活用。相手に色を見せて、相手が元気であることを示す

こちらは相手の様子を知るためのデバイス。このカメラを通じて高齢の両親などを見守るといった使い方が可能だ

スマホを家の中に据え付けることでお互いの様子を色で理解できる。緩やかな感じで見守ることができるスマホの新たな使い方提案だ

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