ASUSは4月21日、AMDの新GPUを搭載するグラフィックボード3製品を発表した。Radeon RX 580を搭載する「ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMING」(4万5500円前後)、Radeon RX 570を搭載する「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」(3万1000円前後)、Radeon RX 550を搭載する「RX550-4G」(1万5500円前後)。発売はいずれも4月22日。
冷却性能の強化や長寿命化など、工夫満載のRadeon RX 580搭載モデル
Radeon RX 580を搭載するROG-STRIX-RX580-O8G-GAMINGは、冷却ファンに2.5スロット分の大型クーラーを採用。従来の2スロット占有タイプと比べて、放熱フィンの面積が40%拡大された。
ファンブレードの先端は航空機のウイングレットのような「ウイングブレード」形状で、一般的なファンと比べて約2倍の風圧を発するという。また、GPUの温度が低いときは自動でファンを停止する「ゼロノイズ機能」を搭載。ハードウェアで実現しているので特別なソフトは必要ない。
ファンは防塵規格のIP5Xに対応ホコリが集まりやすいPCケースの中でも、長期間にわたって性能の劣化なく使い続けられるとしている。
製造時に製作精度向上のため、ROG-STRIX-RX580-O8G-GAMINGはクーラーを除くすべての部品を機械によって自動で取り付け。従来は2回必要だった基板の加熱工程を1回に減らし、熱に弱い電子部品へのダメージを最小限に抑えたとする。さらにフラックスと呼ばれるハンダ用の油を完全に廃止することで、長期間使用しても腐食が起こらない。
これらにより製造精度が飛躍的に高まったことで、設計時に想定したオーバークロック性能などを実際の製品でも容易に実現できるようになったとしている。各パーツにはASUSが独自にカスタマイズした高性能高耐久部品を使用。たとえばチョークコイルの「Super Alloy Power II Choke」は、素材の改良と高密度製造でコイル鳴きを極限まで抑えたという。
そのほかマザーボード経由で対応キーボードやマウスやPCケースとLEDイルミネーションを同期する「Aura Sync」や、リアルタイムハードウェアモニター機能機能とリアルタイムオーバークロック設定機能を搭載するビデオカード設定ソフト「GPU Tweak II」などを搭載。また、ゲーム画面をリアルタイムにインターネット配信できる「XSplit Gamecaster」1年分のプレミアムライセンスが付属する。