このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

コンテナやサーバーレス、ラッパー系サービスなどを使いこなせ

AWSのディープな使いこなしとビジネス考察をABEJA Meetupで聞いた

2017年03月09日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

1月26日、人工知能ベンチャーであるABEJAは「ABEJA Meetup Vol.8」を開催した。勉強会では、ABEJAやアイレット(cloudpack)、クラスメソッドのエンジニアがクラウドを活用したシステム作りやサービスの使いどころなどディープなLTを披露した。

ABEJA河崎さんが語るデータ処理基盤のコンテナ活用

 今回8回目を数えるABEJA Meetupは、ディープラーニングを専業で手がけるABEJAが主催するエンジニアコミュニティ。人工知能に限らず、幅広い技術情報を扱っており、登録者数は400名を超えているという。冒頭、挨拶に立ったABEJAの平田 拓嗣さんは、「これから必要になるのは、テクノロジストとアントレプレナーの両方の資質を持つテクノプレナー。こうした人たちを育てていくために、最新技術を使いながら、どうやってビジネスに活かせるか、みんなで議論していきたいと思っている」とイベントの趣旨を語る。

ABEJA 平田 拓嗣さん

 今回はABEJA、cloudpack、クラスメソッドの3者が最新技術の使い方についてLTを披露した。「分散AI基盤の作り方」というタイトルで登壇したABEJAの河崎敏弥さんは、現実世界から収集した写真などのデータを学習するマシンラーニングの基盤をどのように作っているかを語った。

 河崎さんは2012年のABEJA創業から1年ほど経ってエンジニアとして入社。バックエンドエンジニアとしてクラウドでの開発を行なったり、IoTデバイスとのクラウド連携などを行なっており、ここ2年はコンテナをずっといじっていたという。

ABEJA Dev&Opes Division Product Owner 河崎敏弥さん

 ABEJAではカメラなどの動画データを解析し、人数を数えたり、性別や年齢などの属性を認識したり、人の動き方などを解析している。しかし、データを収集するカメラがどんどん増え、受け取るべきデータも増大してきたことで、リソースの管理に問題が出てきた。「1日数百テラバイトのデータが上がってくる中で、これらをどう処理するか。データ量が増えるということでは、必要なコンピューターのリソースも増える。アプリケーションの種類も増えるので、リソースをどのように解決すべきか」という点が早晩解決する必要が出てきたという。

データソースやアプリケーションが増えてきた中、どのようにリソースを確保するか

 大量の計算資源が必要で、しかもデータ量にあわせてスケールする必要。また、タスクによっては分散処理が必要になり、リソースに関しても果たしてCPUなのか、GPUなのかを見極めなければならないし、コア数やメモリ数も適切な量を調達しなければならない。これに対して、ABEJAのチームが使ったのがコンテナだ。

 ABEJAのインフラチームは、開発チームが作ったエンジンの要求にあわせてDockerコンテナのイメージを作り、スケジューラーで分散処理するという形を実現しているという。「この1年でコンテナのスケジューラーがずいぶん進化してきたので、解析処理の分散はこれらに任せ、必要に応じて増やしたり、どこかのコンテナが勝手に処理してくれている状況」と河崎さんは語る。また、CPUやGPUなどの用途に合わせたリソースプールを用意してあるため、アプリケーションや処理に応じたリソースの利用が可能になっている。

コンテナを用いた実行インフラのスケーリング

 今回は動画のような非構造データの処理基盤がテーマだったが、今後は構造化データの処理やデータ管理などについてもABEJA Meetupで取り上げていくという。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    約3000人のハッカーが侵入できなかったpCloud すべてはユーザー自身のデータを守るため

  2. 2位

    ITトピック

    PC価格高騰で4割の企業が「調達を延期」/“謎のExcelマクロ”は業務継続リスク/日本のデジタル行政、利用率・満足度とも最低レベル、ほか

  3. 3位

    ITトピック

    「原則出社」命じる企業とテレワーク社員の意識ギャップ/“推し活依存”自覚するZ世代が2割/シニアの利用が盛んな○○アプリ、ほか

  4. 4位

    sponsored

    専門家が分析するSCS評価制度・153項目 中小企業に最適な対策のアプローチは?

  5. 5位

    sponsored

    高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

  6. 6位

    ビジネス・開発

    首都高が「AIの高利用者」を1年で10倍に 非IT人材に刺さったGemini Notebookと“泥臭い”浸透策

  7. 7位

    データセンター

    600km超離れたデータセンター間でシステム全体を「完全自動復旧」 日立・NTTドコビジらが実証に成功

  8. 8位

    ビジネス・開発

    フィジカルAIの突破口、「現場データ」を価値に変えるソリューション

  9. 9位

    TECH

    「SCS評価制度」取得を目指す中堅・中小製造業のリアル 富士工業が考える「セキュリティは経営に役立つのか」の答え

  10. 10位

    TECH

    【提言】AIエージェントの“暴走”を防ぐには 安全なAI業務活用には対策が不可欠

集計期間:
2026年08月26日~2026年09月01日
  • 角川アスキー総合研究所