ドコモと日本マクドナルドは、ドコモの共通ポイントサービス「dポイント」を3月1日からマクドナルド全店舗で利用可能にすると発表。全国展開と同時に実施されるキャンペーンやCMも披露されました。
「都内および福岡でのみ」の展開から「全国」へ
dポイントは、ドコモの携帯電話や固定回線の毎月の支払いや、dマーケット各サービス、ローソン、各種ネットショップで貯まる・使えるポイントサービス。2015年12月から旧ドコモポイントがリニューアルし、dポイントが誕生しました。そのころからドコモとマクドナルドは提携しており、都内約100店舗ではすでにdポイントの利用が可能となっていました。
今年1月からは福岡県96店舗でも利用できるようになっており、一部店舗を除き、ついに全国の店舗でdポイントが貯まる(税込100円につき1ポイント)・使える(1ポイント=1円)ようになったわけです。
読み取り方法は「バーコード式」に変更
おサイフケータイ対応は「検討中」
貯めるには、dポイントカードもしくは各種dカードが必要です。都内での試験導入当時は、レジとは別の端末で店員が手動で金額を入力し、磁気で会員情報を読み取りする必要がありましたが、全国展開を機にこの方式は変更となります。
ローソンなどでも採用されている、プラスチックカード裏にあるバーコードを読み取る方式になり、ドコモが提供する「dポイントアプリ」のモバイルdポイントカード機能(バーコード表示)にも対応します。
また、バーコード読み取りへの変更にともない、決済完了後のポイント付与が不可能に。dポイントを貯める際は、決済完了前にdポイントカードもしくはdカード、アプリの提示が必要です。
なお、モバイルdポイントカード機能(おサイフケータイ)は引き続き非対応。後述するiD決済での割引キャンペーンや、マクドナルド自身が提供する公式アプリの「かざすクーポン」との親和性は高いと思われ、この対応状況は非常に残念。
現場にいたマクドナルドの担当者は「お客様の利便性向上につながるサービスはステップを踏みつつ、提供していきたい」と答えており、同機能は確定した予定はないものの検討はしているようで、おサイフケータイユーザーのひとりとしては、早期の実装に期待したいところです。
最大10%おトクになるキャンペーンや
数量限定のマクドナルド版dポイントカードが配布
3月1日から始まる全国展開にともない、ドコモとマクドナルドは3つの記念キャンペーンを実施。
ひとつ目は、3月1日から5月31日までの間、dポイントカード(各種dカード、アプリを含む)の提示で貯まるポイントが5倍になるというもの。期間中は、税込100円につき5ポイント貯まります。
dカード・dカードGOLDでの支払いの場合、3%分のキャッシュバックが受けられるほか、iD支払いの場合は2%分のポイントが付与する仕組みはそのまま。すなわち、dカード・dカードGOLDでiD決済を使うユーザーの場合、期間中は10%おトク、というわけです。
2つ目は、マクドナルドの「プレミアムローストホットコーヒー」(Sサイズ)の無料クーポンがもらえるというもの。条件は、ポイント付与と同じくdポイントカードなどを提示するだけ。dポイント対応店舗で配布されます。そして、3つ目はオリジナルデザインのdポイントカードの配布。カードは、一部の店舗でのみの配布となります。
コーヒー無料クーポンとオリジナルdポイントカードのどちらも3月1日からの配布で、具体的な量は公表されていないものの、数量限定でなくなり次第終了となります。
日本人はポイント好き? dポイント加盟店は70の企業・2万5300店舗に
dポイントは、dアカウントを取得すれば他キャリアや格安SIMのユーザーでも利用でき、dポイントクラブの会員はすでに約6000万人。ドコモの吉澤和弘代表取締役社長によれば、マクドナルドでの全国展開によって、dポイント加盟店は「70の企業・2万5300の実店舗」になるとのことで、街で見かける機会はグッと増えそうです。
日本マクドナルドのサラ・エル・カサノバCEOが「日本のお客様はさまざまなポイントプログラムに加入しており、ポイントを一切使っていない日本人は少ないのではないか?」と言うほど、日本にはポイントプログラムが多く存在します。
そのような中から自分の使うポイントを選ぶ際、マクドナルドをよく利用する人は、ぜひdポイントの活用を検討してみてはいかがでしょうか?