スマホのアウトカメラで
「室内・ご飯」撮影選手権
スマホのアウトカメラを酷使する当企画。第1回は夜景や夜の街でF値やISOの限界に挑戦した。第2回は蛍光灯の光が降り注ぐ室内と、撮影ネタの定番でもあるご飯の写真をテストする。
室内は一定の明るさがあるため、1画素あたりの受光量の影響はあるが、オートで撮る場合、測光仕様やAWB、メーカーごとの色が重要になってくる。テストに使用した端末は、第1回と同じく、Xperia XZとGalaxy S7 edge、Axon 7、isai beat、Mate 9、RAIJIN、Zenfone 3 Deluxe、iPhone 7 Plusの8機種だ。
各端末の設定は初期状態のままで、カメラを起動してすぐに撮る方式を採用している。また三脚を使用して、なるべく似た構図とした。厳密に同じにできないのは、各端末の焦点距離が異なるだけでなく、レンズの位置が物理的に異なるためだ。写真のチェックについては、直前にカラーキャリブレーションを実行した「MacBook Pro 13 Late 2013」を使用している。
シーンの説明をしておこう。室内は2カット。よくある横位置のカットと小物に寄ったカットで、背景に白を多くした。白飛びしないように暗く設定するのが定番だが、そこをどう処理するのかをチェックする。次にご飯写真は、暖色系と蛍光灯のミックス光環境で、唐揚げや黄身、ネギなどの色合いがチェックポイントになる。なお、ご飯写真については三脚を使用していないが、撮影までそれぞれ1秒として、素早く撮影できるかどうかのチェックも行なった。
※写真はすべて原寸(3~6MB)で掲載しております。通信量にご注意ください。
全体的に暗くなりがち
ZTE「AXON 7」
リアカメラは2000万画素、F値1.8、OIS(光学手ぶれ補正)アリ。セットしてカメラアプリを起動した時点でフォーカスが合っていた。これは、最近のスマホでは流行になりつつある挙動だ。白飛びしないように大きく露出を下げるため、全体的に暗くなりがちな傾向がある。階調が残っているわけなので、あとから補正する分にはお手軽。
弱点らしい弱点はなく無難
サムスン電子「Galaxy S7 edge」
リアカメラは1200万画素、F値1.7、OISアリ。無難に白飛びを押さえているが、極端に露出補正をかけているわけでもなく、扱いやすい。スマホの画面で見ると強く体感できないが、4Kパネルに表示してみると質感が妙に出ている。1枚目のカットであればドロイドさんのハイライト部分が注目ポイントだ。
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