Windowsがイーサネットに標準対応
NetWareの需要が急速に減少する
以上のように、わが世の春を謳歌していたNovellだが、凋落も早かった。きっかけはWindows 95やWindows NTである。どちらも標準でTCP/IPもイーサネットもサポートし、ネットワーク経由でのファイル共有やプリンター共有、さらにはインターネットアクセスまで可能になったことで、NetWareなしでも同等のことができるようになってしまった。こうなると、誰もNetWareを買わなくなる。
もちろんこうしたことはNovellも予測しており、例えばNetWareのTCP/IP対応(これはNetWare 5.0で実現した)など、製品ポートフォリオの多角化を図っていた。
1990年に入ってからNovellはCP/MやDR-DOSの開発元であるDigital ResearchやWord Perfect Corporationを買収したほか、AT&TのUnix System Laboratories、BorlandのQuattro Proなど、製品や部門の買収を相次いで行い、NetWareに次ぐ第2の収益の柱に据えようとしたものの不調に終わる。
Unix System LaboratoriesはSCO(Sata Cruz operation)に、Quattro ProはCorelにそれぞれ売却することになり、またDR-DOSやWord Perfectの買収も思ったような成果は生み出せなかった。
そうこうしているうちに2000年になり、PC向けネットワークサーバーの市場はWindows 2000 Serverに奪われることになり、ますます同社の売上げは落ちていった。
いちるの望みをかけて、2003年にドイツのSuSEを買収。ここの提供していた企業向けのSuSE LinuxをベースにSUSE LINUX Enterprise Serverを提供し、NetWareサーバー製品をここに統合したが、やはり思ったような売上げにはつながらなかった。
その後も動きはあったものの、売上げ減少に歯止めはかからなかった。このあたりから同社の身売り話が常時出てくるようになり始め、最終的に2010年11月にAttachment Groupが総額22億ドルで買収し、ここでNovellの名前は消えることになった。
1995年には20.4億ドルの売上げがあったのが、買収直前には8.1億ドルまで売上げは減少しており、その意味では22億ドルで買収されただけでもマシだったのかもしれない。

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