Windows 10の最新情報を常にウォッチしている探偵・ヤナギヤが、Windows 10にまつわるギモンに答える本連載。
基本技から裏技・神技、最新ビルドのInsider Previewの情報まで、ドド~ンと紹介します。
監視報告
スマホでWin32アプリが動作するようになる!?
中国で開催されたハードウェアパートナー向けのカンファレンス「WinHEC Shenzhen 2016」で、マイクロソフトがARMプロセッサで動作するWindows 10を発表した。現在、ARMプロセッサを搭載するスマートフォンで動作する「Windows 10 Mobile」をリリースしているが、これとは違ってフル機能版のWindows 10が動作するというのだ。Windows 8では「Windows RT」というARM向けOSがあったが、Win32アプリは動作しないし、Windowsとしての機能もずいぶん制限されたものだった。今回紹介されたARM対応Windows 10は、フル機能が利用でき、Win32アプリも動作するという。
実際、Snapdragonプロセッサを搭載した端末を使ってデモが行われた。システムのプロパティでSnapdragon 820と4GBメモリを搭載していることが確認でき、その同じ画面でドメインに参加したり、動画を再生したりPhotoshop CCを起動するなど、普通のWindows 10のように利用できていた。
とは言え、Win32アプリの動作はエミュレートしているので、ネイティブアプリよりは遅くなる。そもそも、ARMプロセッサは性能よりも省電力性がウリなので、現在のPCの代わりになる物ではなさそう。タブレットやエントリーモデルなどに採用されそうだ。もし、スマートフォンで動作し、「Continuum」で出力が可能なら、持ち運びできるPCとして重宝するだろう。
登場は2017年の秋の予定と言われている。待ち遠しいところだ。
これでズバッと解決!
2017年にARMプロセッサで動作するフル機能のWindows 10が投入されると「WinHEC Shenzhen 2016」で発表され、デモも紹介された
Windows 10探偵団は毎週、月・水の午前9:00、日曜日の12:00に更新します。お楽しみに!
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