「YOGA」という奇妙な商品名の付いたレノボのノートブックやタブレットを今まで何台買ったかほとんどど覚えていないが、今回衝動買いした「YOGA BOOK」ほど入手するまで、そして入手してからも大騒ぎだった商品は初めてだった。
アマゾンで予約をしたことによる“すったもんだ”
事のはじまりは、YOGA BOOKの評判をうわさで聞いて、10月4日に筆者がアマゾンで予約したこと。その後、幕張で開催中の「CEATEC 2016」で実機を確かめ、アマゾンが出荷コミットした10月17日を心待ちにしていた。
そして、出荷を翌日に控えた10月16日にも特に何も異変がなかったところ、なんとこともあろうに、納入当日の10月17日の朝になってアマゾン側から突然の配送不可と納期未定を記した機械的なメールが届いた。
もうほとんどYOGA BOOKをすぐに使うイメージをしていた筆者は途方に暮れながらも、周囲で誰か買った知人はいないものかと探したところ、ちょうどAndroidモデルとWindows 10モデルの2台を購入した方がいた。
幸い、この方がWindows 10モデルは手放すつもりということで、10月末頃には早速入手できた。
ネットでたくさんのモノを買ってる筆者だが、この時までネットでは有名な「konozama」(コノザマ)という言葉を聞いたことがなかった。
反対から読めば“amazonok”(アマゾンOK)という言葉は、「amazon.co.jpで欲しいものを注文したのに、場合によっては永遠に届かないという現象の事」を指すらしい。
今までその言葉をまったく知らなかった筆者は、友人からも「発売前の人気商品をアマゾンで買うのが間違ってる」とまで言われてしまった。
システムは完璧に近くても、あまりにもシステムに頼りすぎて実際のリアルな人手が足りない巨大通販の弱点が出てきてしまったのだろう。
そしてこの話にはまだ続きがある。知人からYOGA BOOKを入手できた筆者は喜びのあまり、アマゾンの出荷日未定のままのオーダーのキャンセルを忘れていた。
すると、出荷コミット日より1ヵ月以上遅れた11月19日になって突然、アマゾンから「ご注文いただいた商品を本日、発送しました」という驚きの連絡がきてしまった。
もちろん何の前触れもなく突然の出荷だった。翌20日にはYOGA BOOKを2台持った筆者がいるはずだったが、SNS時代のスゴいところは、出荷連絡を受けた時に自分のタイムラインで引き取り手を募集したところ、あっと言う間に解決してしまったことだ。今、YOGA BOOKはそれくらいの人気商品なのだ。
コンパクトさとフラットキーボード、ペン入力……
さまざまな特徴が詰まった「YOGA BOOK」
さて、そのYOGA BOOKとはどのような商品なのか、詳細はメーカーのレノボサイトにも、ASCII.jpにも、ほかのニュースサイトでも嫌というほど掲載されている。
細かなスペックはそちらを見て頂くとして、筆者にとって最大の特徴は、そのコンパクトさと、フラットなキーボード(Halo Keyboard)入力とアナデジボールペン(Real Pen)による手書き入力の両方を実現した薄さ9.6mm、総重量690gのWAN(LTE)対応のWindows 10モバイルPCであるということだ。ほぼ同じスペックでAndroidモデルやWAN非対応モデルも用意されている。
YOGA BOOKは手前の厚さ5.55mmのキーボード部分と厚さ4.05mmのタッチディスプレー部を、前モデルから引き継いだユニークなヒンジ「ウォッチバンドヒンジ」(腕時計のブレスレットのような感じ)で接続。真っ平らにも、360度回転させてくっつけてタブレットのように片手でホールドすることも可能なコンバーチブルなデザインを実現している。
キーボード部分をタッチキーボードとして使用するときは、ライトアップしてキートップのシルエットが浮かび上がってくる。
そしてキーボード上のヒンジ近くに位置する「ペンアイコン」を指先でタッチすれば、即座にペンモードとなり、定評のあるワコム技術を採用した付属のボールペンでごく普通のメモ用紙に書いたイラストや図を「One Note」アプリに書き込むことができる。
YOGA BOOKには、デザイン的なマッチングを考慮した「Book Pad」(マグネット付きのメモホルダー)とYOGA BOOK用紙(メモ本体)が出荷時に各一個ずつ付属する。
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