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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第69回

ハイエンドSIMフリースマホ、ZTE「AXON 7」を自腹購入で使い続けた結果

2016年12月03日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII.jp

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コストカットを感じられる
カメラのチューニング

 アウトカメラは2000万画素、F1.9と高画素+明るいレンズという構成だ。条件付きでいい描写をしてくれるが、カメラ任せで撮影すると晴天以外は厳しく、入射光を見たり、設定を調整するとキレイに写ることがある。明るくしようとする動きが強いので、露出補正(±12段階、0.1刻み)で-2.0~-4.0にすると落ち着いた感じになりやすい。見ているように色を決めるのではなく、ホワイトを取ろうとするため、ご飯写真はまず美味しく撮影できない。

マニュアルモードの調整項目は豊富。設定からは測光パターンの変更も可能

 回避策としてはマニュアルモードを活用する。マニュアルモードはシャッター速度、ISO、露出補正、ホワイトバランス、撮影間隔、フォーカスを設定でき、ホワイトバランスが50K刻みで調整なところを利用していくと、それなりに美味しそうに撮影できる。

※写真はすべて原寸大で掲載しています。1枚につき、3~7MBほどありますので通信量にご注意ください。

左がカメラ任せ、右がマニュアルモードで撮影したもの

通路でのサンプル。左はカメラ任せで、シャドウもハイライトも出そうと奮闘している。右は露出補正-5.0してみたもので、味のある雰囲気になった

日中の場合も露出補正は明るめなので、少し下げるステップは必要

状況がいいとそのまま撮影できそうなプレビューになるが、エンカウント率は低め

カメラ自体の素性は良さそうなので、ソフトウェアをどうにかしてほしい

例外的に、日中のご飯写真はいい感じになる

マニュアルに切り換えたとき、最後に設定した状態を記憶しているため、よく撮影するときの設定を作っておくのもアリ

カメラ任せで撮影した場合、この手の写真は得意のようだ

光学手ぶれ補正を搭載しているが、夜間はISOは高くなるため、ノイズが出がち。マニュアルモードで撮影したほうがいい

シャッター速度は最大23秒まで行けてしまう仕様なので、三脚があれば夜間は強い

【まとめ】ハードの仕上がりは上々!
あとはソフトウェア側のチューニングだ

 有機ELディスプレーにCPUはSnapdragon 820、ステレオスピーカーとエンタメ向けの要素を押さえつつ、ハイスペックな構成でハードの作り込みはとても上々だ。指紋センサーの反応もよく、ストレスは感じていない。6万5000円前後(税込)の価格からすると、予算を押さえつつハイスペック端末が欲しい人であれば、まず候補に挙げていいだろう。

 その反面、ソフトウェア側に疑問を覚えることが多い。応答性は良好なのだが、ローカライズの怪しい部分やカメラが微妙な点、効果がわかりにくい機能の存在など、アップデートによる修正を期待したい。価格相応といえばそれまでだが、ホームアプリを変更するか、自己責任でやんちゃを決めるか、もしくは慣れてしまうか。ネガの部分を自身で解消できるならコスパの良いスマホなのは間違いない。

  AXON 7 AXON 7 mini
メーカー ZTE
価格(税抜) 5万9800円 3万9800円
ディスプレー 5.5型有機EL 5.2型有機EL
画面解像度 1440×2560ドット 1080×1920ドット
本体サイズ 75×151.7×7.9mm 71×147.5×7.8mm
重量 175g 153g
CPU Snapdragon 820
2.15GHz(クアッドコア)
Snapdragon 617
1.5GHz+1.2GHz
(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB 3GB
内蔵ストレージ 64GB 32GB
外部メモリー microSDXC microSDXC
OS Android 6.0 Android 6.0
LTE対応バンド 1/3/8/19/28/41 1/3/8/19/28/41
3G対応バンド 1/6/8/19 1/6/8/19
CA対応 ○(B3+B19) ○(B3+B19)
DSDS対応
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz、MIMO対応)
IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
カメラ画素数 リア20メガ/イン8メガ リア16メガ/イン8メガ
バッテリー容量 3250mAh 2700mAh
指紋センサー
SIM形状 nanoSIM×2 nanoSIM×2
カラバリ イオンゴールド、クオーツグレー

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