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え、まだ11acじゃないの? 無線LANルーター特集 第6回

「Aterm W1200EX」なら、ボタンを押すだけの簡単設定

あれ? この部屋だけネットが遅い!? -「Wi-Fi中継」でそんな悩みはスッキリ解決!

2016年12月05日 11時00分更新

文● 高橋量、編集●Atermマニアックス

提供: NECプラットフォームズ

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 NECプラットフォームズの「Aterm W1200EX/W1200EX-MS」は、Wi-Fiホームルーターに代わって電波の強度を高めてさらに遠くへ飛ばす「Wi-Fi中継機」だ。Wi-Fiホームルーター単体では電波が届きにくい場所でも、Wi-Fi中継機を追加することで、高速で安定した通信が可能となる。電波の強度が弱くて通信速度がいまひとつ伸びないとお悩みの方に、ぜひおすすめしたいデバイスなのだ。

NECプラットフォームズのWi-Fi中継機「Aterm W1200EX」

自宅に高速な光回線を導入!

 私事で恐縮だが、筆者は最近自宅のネット回線を光回線にアップグレードした。「え、今さら?」と思う方もいると思うが、実は事務所には光回線を導入していたものの、自宅ではモバイル回線でなんとかやりくりしていたのだ。

 だが、筆者以外の家族もスマートフォンやタブレットを頻繁に使うようになって、さすがにモバイル回線では容量・速度的に厳しくなった。そこで事務所でも使っている光回線を自宅にも導入したのだ。

 回線の開通後に速度を計測してみたところ、PC/スマートフォンともに十分満足できる結果となった。モバイル回線では5~20Mbps程度だったので、通信環境が劇的に改善された。

利用者の少ない14時半時点での速度計測結果。写真左はPCから有線(1000BASE-T)で接続したときの速度で、写真右がPCでのWi-Fi(2×2 MIMO)接続時の速度

iPhone 7(2×2 MIMO)利用時の回線速度。利用者が多い時間帯では速度が100~150Mbpsまで低下することもあるが、体感的には概ね快適だ

ショック! 家族で複数端末を使うと、通信速度が遅い部屋がある

 光回線の開通にあたって利用したルーターは、回線業者から提供されたルーター機能付きONU(光回線用の回線終端装置)だ。IEEE802.11ac/n/a/g/b対応で、最大通信速度は867Mbps。最近のWi-Fiホームルーターとしては、標準的なスペックを備えている。設置場所は、以下の間取り図の「A」地点だ(トイレの構成が一般的ではないのだが、少々特殊な物件であるため、ここでは気にしないでほしい)。

筆者の自宅間取り図。Wi-Fiホームルーターは図のA地点に設置している

 Wi-Fiホームルーターが設置された部屋の中やリビングでは通信速度が速く、快適に利用できた。しかし、収納スペースを挟んだ隣の洋室では、ひとりで利用している際は問題ないものの、家族で複数のデバイスでネットに接続すると、わずかではあるが速度が遅くなっている。

 また家族から「お風呂に入りながら動画配信サービスを楽しみたい」という声があったのだが、一般的に浴室は断熱・防湿効果の高い壁で囲まれているため、電波が届きにくいことがある。これはWi-Fi電波の特性によるものだ。

 11acで使われている5GHz帯の電波は混線が少なく通信が安定しているものの、直進性が高いため壁や障害物に弱い。また距離が長くなるほど、通信速度が低下する点にも気をつけたい。一方、11n/g/bで使われている2.4GHz帯の周波数は障害物を回り込むことが可能で、比較的長い距離まで電波が届く。しかし電子レンジなど同じ周波数帯を使っている家電やほかの通信機器が多いことから、混線による影響を受けやすい。こうした理由から最適な周波数帯は利用環境によって異なるのだが、現在は通信速度が速い5GHz帯の11acが主流になりつつある。

 そこで、実際に筆者の自宅でネット回線の実効速度を計測してみた。Wi-Fiホームルーターの場所は上図のA地点で、B~E地点と場所を変えながら速度を計測している。その結果は、以下の表のとおり。確かにWi-Fiホームルーターから離れた場所では、回線速度が低下している。

iPhone 7での回線速度計測結果
場所 アンテナ強度 実効速度(下り)
A-B間 最大 151.39Mbps
A-C間 最大 111.38Mbps
A-D間 111.65Mbps
A-E間 95.71Mbps
Xperia X Performanceでの回線速度計測結果
場所 電波強度 リンク速度 実効速度(下り)
A-B間 非常に強い 866Mbps 140.01Mbps
A-C間 非常に強い 585Mbps 136.53Mbps
A-D間 130Mbps 81.89Mbps
A-E間 97Mbps 66.16Mbps

iPhone 7を使ってE地点で回線速度を計測したときの結果。今回は16時半~17時にテストを行なったのだが、利用者が多いためか通信速度がかなり低下している

Xperia X PerformanceによるE地点の電波状況。電波強度が弱くなっているため、リンク速度がかなり低下している

 この結果は、光回線の中でも特に高速なプランを選んだときのもの。また鉄筋造りのマンションであるため、階上に部屋は存在しない。たとえば光回線でも標準的なプランを選んでいたり、2階建て/3階建ての住宅で利用すれば、ネット回線の実効速度はかなり低下すると見ていいだろう。

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