NTTデータとニューソンは11月17日、スマートグラスを活用した「遠隔作業支援システム」の販売を開始した。
NTTデータは、2014年度よりウェアラブルデバイスを活用するための研究開発を開始。多くの企業との実証実験を経て、遠隔作業支援システムの販売開始に至った。
遠隔作業支援システムは、スマートグラスやスマートデバイスを活用して現場作業を支援する。作業に必要な情報の提示や作業結果のデータを取得する「単独作業支援機能」や、遠隔のベテラン技術者とコミュニケーションを取り作業を実施する「コミュニケーション作業支援機能」を搭載している。これにより現場作業を単独で実施する際に、現場作業の効率化と高品質化、作業者のスキルの早期向上などが期待できる。
現場でニーズの高い「映像共有機能」「タスク管理機能」「証跡取得機能」などを搭載。また、オフライン機能により、サーバーとの通信が不可能なネットワーク不達地帯でもこれらの機能が利用可能だ。オフライン状態で取得したデータは一旦スマートグラスに蓄積し、端末がネットワークに接続したタイミングでサーバーに送信する。
スマートグラスの操作は、音声認識によるコマンド入力や頭の動きによりポインターを制御する機能を通して行なう。通常は音声によるコマンド入力、高騒音下では頭の動きによる操作など場面に応じて使い分けられる。
実証実験などで出た要望を元に、遠隔地から現場作業者端末のカメラを操作する機能、1対多数で映像を共有する映像転送機能、作業結果画像にコメントをつけて返信する機能を追加した。