「FUJITSU Software Enterprise Postgres」
富士通、セキュリティーや処理性能を強化したOSSデータベース新製品
2016年11月15日 09時00分更新
富士通は11月11日、SoE(システム オブ エンゲージメント)領域向けに、オープンソースソフトウェア(OSS)ベースのデータベースソフトウェア「FUJITSU Software Enterprise Postgres(フジツウ ソフトウェア エンタープライズ ポストグレス)」を発売した。
Enterprise Postgresは、企業向けデータベースソフトウェアに求められる高いセキュリティーと処理性能、信頼性を実現する機能を実装したデータベースソフトウェアだ。
業務システムにて採用が進んでいるOSSデータベース「PostgreSQL」をベースに、同社開発の暗号化技術を搭載。これにより、ユーザーが従来使用していたデータベースからEnterprise Postgresへ移行する際、アプリを改修することなくセキュリティーを強化できるとしている。
またデータベースの処理性能を向上させるインメモリー機能を実装。データの更新処理に適した格納方式(ロー型)にてデータを格納しているPostgreSQLに対し、分析に適した格納方式(カラム型)のデータを扱うことが可能になるため、カラム型インデックスによる高速分析ができるという。
同サービスは、期間に応じて利用料を支払うサブスクリプションライセンスで提供する。これにより、ユーザーは安全かつ迅速にPostgreSQLを活用できるほか、システム規模に合わせて段階的に適用拡大を図ることが可能になるとしている。
価格は、「Enterprise Postgres 9.5 Standard Edition」が年額21.2万円/コア(税別)。「Enterprise Postgres 9.5 Advanced Edition」は年額114.0万円/コア(税別)。出荷予定時期は11月末。