NFVベースのセキュリティー機能を連携させる実証実験の成功
IIJとトレンドマイクロ、NFV向けセキュリティーによる新サービスの実用化に向け連携
2016年11月11日 14時41分更新
インターネットイニシアティブ(IIJ)とトレンドマイクロは11月9日、IIJが提供するクラウド型のネットワークサービス「IIJ Omnibusサービス」において、NFVベースのセキュリティー機能を連携させる実証実験の成功を発表した。
同実験は、トレンドマイクロが開発したNFV環境向けのセキュリティーアーキテクチャー「分散セキュリティ機能チェイニング」における、今後の実用化を視野に入れた施策の第1弾として実施されたもの。
IIJ Omnibusは、SDNとNFVの技術を活用したクラウド型のネットワークサービス。企業ネットワーク上で必要とされるさまざまな機能を仮想化し、オンデマンドで提供するというもの。
また分散セキュリティ機能チェイニングは、細分化した複数のセキュリティー機能を、仮想マシンベースのセキュリティーソフトウェア製品としてNFV環境に分散実装する技術。
今回の実証実験では、セキュリティーの監視レベルの強度をIIJ Omnibus上で動的に変更し、さらに不正な通信を発見した際にはネットワーク制御でブロックするという一連の動作を検証した。
この実験結果により、ユーザーは多様化するセキュリティー脅威に対してさまざまなセキュリティー製品を導入・運用することなく、必要なタイミングで必要なセキュリティー機能をサービスとして利用することが可能になるという。
両社は2017年度後半を目途に、IIJ Omnibusのセキュリテーィオプションとしてのサービス提供を目指すとしている。