ASUSは、新型SIMフリースマホ「ZenFone 3」の日本発売を発表しました。今回、いち早く実機をASUSから借りることができたため、ファーストインプレッションをお送りします。
従来に比べ見た目と質感が大きく変化
まずは外観とスペックをおさらい。今回お借りした実機は、5.2型フルHD解像度(1080×1920ドット)液晶を搭載したモデル。実際に持ってみると最近のスマホとしては、小柄に感じます。側面の丸みを帯びた形状で、正面と背面はガラス特有のしっとりとした感触で、持ったときの感覚は、従来の「ZenFone 2」シリーズとは大きく異なります。
とはいえ、ZenFoneシリーズのアイデンティティーと言える放射状の加工は背面、そして右側面のボタンにも施されており、随所に同社のこだわりを感じさせます。
また、今回搭載となるUSB Type-Cは両面挿し対応。非常に便利ですが、いまはこのType-Cと従来のmicroUSBの移行期とも言えるタイミングで、Type-Cの充電ケーブルなどを持っていない方もまだいるかもしれません。そのため、本体にはしっかりACとUSB Type-Cケーブルが付属。この機会に、周辺機器をType-Cに統一するのも悪くありません。
デュアルSIMデュアルスタンバイに対応
アスキーではすでに何度かお伝えしていますが、ZenFone 3はグローバル発表時から3G・4Gのデュアルスタンバイ対応のデュアルSIM仕様(以下、DSDS)となっており、国内版もそれに沿った仕様となっています。
3G・4G対応のDSDSによって、日本国内でも2枚のSIMを使った同時待ち受けができるようになります。具体的には、いま使っている大手3キャリアの通話SIMと格安SIMを挿して、通話はかけ放題のキャリアSIMで、データは格安SIMで、などの使い方が可能になるわけです。
なお、トレイは「microSIM+nanoSIM」もしくは「microSIM+microSD」の排他仕様。現在、主流のnanoSIM×2の構成では使えないのと、microSD利用との両立はできないので注意です。
また、auの高音質通話機能「VoLTE」にも対応。VoLTE利用時は、一方の電話番号は圏外扱いになるなど、気をつけておきたい仕様もありますが、SIMフリーかつDSDS、かつ高音質通話に対応というのは、非常に自由度の高いことだと言えます。