ワコムは9月3日、独・ベルリンで開催した「コネクティド・インク」のイベントにて、「デジタル・ステーショナリーコンソーシアム」を10月に設立すると発表した。
デジタル・ステーショナリーコンソーシアムの目的は、ワコムの推進するWILL(Wacom Ink Layer Language)を活用して、デジタルインクをユニバーサルでオープンかつ実用的なフォーマットとして確立することだという。WILLは、デジタルインクデータの相互互換性を確保する技術で、ハードウェア、OS、ソフトなどの垣根を超えて、生活やビジネスのさまざまな面で、クラウド上で自由にインクを利用したコミュニケーションやコラボレーションを可能にするとしている。
ワコム社長の山田 正彦氏は、「様々なデジタル文房具のソリューションがWILLのフォーマットによって一本化されれば、デジタルインクを扱う際の難しさから解放され、モバイルデバイス間で途切れのない豊かなデジタルインク体験を実現できます。本コンソーシアムの設立について、これまでにラスベガスや上海などで業界内外へ向けた訴求をしてきましたが、とてもポジティブな感触を得ることができ、機は熟しました」と述べている。