筆者は、明確な目的のあるモノと、なんとなくイメージはつかめるがほとんど何に使ってよいか分からない怪しいモノの両端が大好きだ。
今回、ネットニュースで見て筆者が衝動買いしたのは「スマホで乾電池をコントロール」するっていう、普通に聞いたら意味不明のIoT系のガジェットらしい。
最近は、猫も杓子もなんでもかんでも「IoT」と呼ぶのが流行っているが、昨今の筆者はIoTという冠が付けば、意気消沈してほとんど興味をなくしてしまうのが実態だ。筆者の頭のなかのIoTは“Impossibility of Technology”って感じなのだ。
世間がそんなまだ“IoT未練タラタラ時代”に、パッと見、今のままではIoTとは無縁そうなヒカリモノ商品が目に止まった。「MaBeee」(マビー)という要素商品がそれだ。
この先どうなるかは誰も分からないが、世の中の標準基盤製品として、子供からお年寄りまで、だれもが24時間365日お世話になってる乾電池と共存できる面白商品だ。
単4電池を単3サイズに変えて
スマホで電圧をコントロールする「MaBeee」
配達されてきたMaBeeeのパッケージには、単3乾電池サイズのMaBeeeが1本と、折りたたんだ取説が入っている。一見すると、一方は単3乾電池のように見えるMaBeeeだが、反対側を見ると、よく見かける単4サイズの乾電池を入れて単3乾電池として利用するバッテリー(サイズ変換)スペーサーのようだ。
MaBeeeは、内部に入れた単4乾電池と外装(単3サイズ)との余裕スペースにBluetooth Low Energyの回路を組み込み、ペアリングしたスマホ上のアプリから単4乾電池の出力電圧をコントロールできる「多機能バッテリースペーサー」なのだ。
MaBeee一本を使って0~1.5vまでの電圧をスマホ上のアプリからコントロールできるので、たとえば電池駆動の玩具に内蔵したモーターの回転数を変化させたり、電球の照度を変化させることが可能となる。
単3乾電池を直列2本使用するような自走模型なら、そのうちの1本にMaBeeeを使うことで、同様のコントロールが可能。
筆者は実際には確かめていないが、取説によれば、最大4本の単3乾電池を直列使用するような機器でも、そのうちの1本をMaBeeeに置き換えることでコントロールができるようだ。
今回、筆者は単3乾電池2本を直列使用するタミヤ製の「マンモスダンプ」を同時に購入した。組み立てに結構時間を要したが、久しぶりにプラモデルの楽しさを満喫することができた。
MaBeeeを使う予定のプラモデルがひとまず完成したなら、まずは普通の単3乾電池2本で、確実に動作することを確認することが重要だ。
無事動作を確認できたなら、2本の単3乾電池のうちの一本をMaBeeeに置き換えてみよう。プラモデル側の動作オン/オフスイッチをオンにして、MaBeeeに通電し、スマホ上の「MaBeeeアプリ」でペアリングを行なえば、準備はほぼ完了だ。
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