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IEの脆弱性リスクを99.5%削減するインストール管理ソリューション

管理者権限なしでインストール作業を委譲する「Flex Work Place AppSelf」

2016年07月29日 10時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 7月28日、横河レンタ・リースは高いセキュリティと柔軟なワークプレイス環境を提供する「Flex Work Place」を構成する新製品としてインストール管理ソリューション「Flex Work Place AppSelf」を発表した。

 TechTargetジャパンによる調べでは、現状76.4%の企業がアプリケーションをインストールできる管理者権限を一般ユーザーに与えているという。しかし、管理者権限を与えない一般ユーザーであれば、現在の標的型攻撃やランサムウェアで用いられるアプリケーションの脆弱性リスクを大きく減らすことができる。英国のセキュリティーベンダーAvecto Limitedが発表した、マイクロソフト製品の脆弱性に関する調査報告によると、管理者権限を与えない一般ユーザーであれば Windowsの深刻な脆弱性の86%、 Internet Explorerの脆弱性の99.5%、 Office の脆弱性の82%につい て、リスクを低減できる可能性があるという。また、管理者権限を与えない一般ユーザーであれば、悪意あるプログラムが仕組まれたWebサイトにアクセスしても、マルウェアに感染する「ドライブバイダウンロード攻撃」を、高い確率で防ぐことができるという。

 Flex Work Place AppSelfは、一般ユーザーに対して管理者権限を与えずアプリケーションのインストールを委譲させることが可能になるソリューション。管理者はユーザーにインストールを許可したいアプリケーションのインストーラーとファイルセットをパッケージ化し、デジタル署名を付与。これによりファイル単位で改ざんを防止できるほか、一般ユーザーは管理者の承認していないアプリケーションのインストールができなくなる。

Flex Work Place AppSelfの概要

 提供形態はサブスクリプション(課金サービス)とパーマネントライセンス(販売)の2種類が用意されている。 Flex Work Place AppSelf サブスクリプションライセンスはデバイスあたり月額320円(保守サポート費を含む)、パーマネントライセンスは顧客ごとのベースライセンス12万円に加え、デバイスあたり4800円となる(別途保守サポート費が必要で、初年度必須)。

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