最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第164回
ZenFone Max/Priori 3S LTE/Moto X、バッテリー大きめスマホの電池の持ちを見る!
2016年07月11日 12時00分更新
ZenFoneシリーズらしい独自機能が多数
ZenFone Max
最後に紹介しきれなかった小技や便利な機能に触れていく。ZenFone Maxは独自アプリもかなり用意されている端末。メモリ解放や省エネ設定の管理に使えるマネージャーアプリ、ホーム画面のカスタマイズに使える「テーマ」のダウンロード機能などがある。
各種設定も細かく、音楽もイコライザの調整が可能、画質調整では色温度、ブルーライトモードがあり、通話の自動録音設定、プライベートモード、ジェスチャー操作に「おやすみモード」と、さまざまな設定を調整し倒したい人に向いている。
カメラに続いて意外に充実の設定項目
Priori 3S LTE
Priori 3S LTEの場合はZenFoneと違い、一見独自色は抑えられているが、派手な機能が無いだけで、細かくメーカーのカスタマイズが見られる。
たとえば一般的なマナーモードには、「会議」や「屋外」とシーン別に設定が用意され、音質設定にもイヤホン用やスピーカー用がある。画質調整も「MiraVision」でオン・オフの違いを確認しながら設定が可能。セキュリティ設定には「ボイスロック」があり(少々解除の反応はシビアに感じたが)、シークレットモードでファイルを隠せるほか、ジェスチャー操作も細かく用意している。
スペック高いがごくごくシンプル
Moto X Play
Moto X Playはグーグルのアプリがメインであり、カメラもそうだったが、スペックは高いものの、設定をいじるよりも素のAndroidをそのまま使うような感じだ。とはいえ最新機種らしくSmart Lockの設定やジェスチャー操作はある(もっとも検証時点では音声操作は日本語対応していないが……)。
やっぱりスタミナで強みを発揮した
ZenFone Maxが勝利!
この4回目の比較でZenFone Maxが勝ち続け、5000mAhのバッテリー搭載はさすが! と思わせた。スタミナ重視のスマホを比較した今回は、このZenFone Maxが優勝にふさわしいと言えるだろう。もっともそのぶん、片手操作では苦戦もしたが、あらかじめ理解したうえで買うのであれば問題は無いだろう。
一方でPriori 3S LTEもスタミナ面では光るものを見せた。カメラをはじめ初期設定任せだとイマイチというところもあるので調整は必要だが、細かな設定項目も用意されており、初心者というよりも、すでにスマホを使い慣れている人が使い倒すのには良い端末だ。
Moto X Playは逆にハイスペック機をそのまま使いたい人向け。初心者や面倒なことをせずにサクサク使いたい人に向いている。バッテリーテストでは連続で機能を使うとイマイチだったが、逆にヘビーな使い方をしないのであれば電池持ちはかなりいい。このへんも初心者向けかもしれない。
似たようなスマホ、似たような結果になりがちの昨今のスマホだが、この3機種は得意分野、不得意分野がハッキリしていて面白い展開になった。次回以降も楽しみにしていてほしい。
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