USB 3.1 Type-C×2やM.2スロット、Turbo U.2端子を搭載
インターフェースも非常に充実している。リアI/Oパネルには、PS/2、USB 2.0×4、USB 3.1 Gen1×4、USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen2、光角形S/PDIF、LAN、7.1Ch対応オーディオの各端子が並んでいるほか、CMOSクリアボタンがリアI/Oパネルに用意されているのも便利だ。
特に注目したいのが、USB 3.1 Type-Cである。USB 3.1 Type-Cは端子が上下対称であり、コネクターの上下を気にせずに差し込めることが特徴で、コネクターも薄いため、薄型2-in-1 PCやスマートフォンを中心に採用が進んでいる。
転送速度もUSB 3.1 Gen2は10Gbpsと高速であり、供給できる電力も従来のUSB 3.0よりも増えているため、電源供給用ポートとしても期待されている。最近は、リアI/OパネルにUSB 3.1 Type-Cを備えたマザーボードも増えているが、X99A GAMING PRO CARBONは、さらにフロントパネル用USB Gen1 Type-Cも用意されていることが魅力だ。
フロントパネル用USB 3.1 Type-Cは、マザーボードのSATA端子の隣にあり、フロントパネルへUSB 3.1 Type-Cケーブルで接続する。フロントパネルにUSB 3.1 Type-Cを備えたケースはまだ少ないが、X99A GAMING PRO CARBONなら将来性も十分といえるだろう。
また、高速SSDなどに使われているフォームファクターM.2に対応したスロットも搭載している。このM.2スロットは、PCI Express x4(Gen3)という仕様で、最大32Gbpsという高速転送が可能であり、「MSI Turbo M.2」と呼ばれている。
さらに、Turbo U.2端子を標準搭載していることも本製品のウリの1つだ。U.2はM.2と同じく、高速SSDなどを接続するためのインターフェース規格である。
Turbo U.2もPCI Express x4(Gen3)対応であり、最大32Gbpsという高速転送を可能にする。これは、Intel 750シリーズの2.5インチ15mm厚ドライブタイプなど、主にエンタープライズ向けの製品で使われている。
SATA 6Gbps端子も全部で10基用意されており、SATA端子を2つ束ねて利用することで、SATA Expressにも対応する。
インテルの「i218-V」LANチップ搭載で
高スループットを実現
ゲーミングマザーボードでは、LAN機能の性能や安定性も重視される。オンライン対戦時にLANのスループットが不安定だと、微妙なラグが出てしまうことがあるからだ。
そこで、X99A GAMING PRO CARBONでは、LANチップとしてインテルの「i218-V」を搭載している。i218-VはCPUへの負荷を抑え、実効スループットを高めていることが特徴だ。
さらに、ユーティリティーソフト「MSI GAMING LAN Manager」により、アプリごとに使用するLAN帯域を調整できるため、より快適な環境を実現できる。
LAN端子には、「LAN Protect」と呼ばれる耐圧15kVのサージプロテクション機能も搭載されており、落雷などからネットワークを守ってくれる。正常に機能していることを示す赤色LEDが内蔵されているのも便利だ。