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盛田 諒の「アスキー家電部」 第12回

コスパ優秀! 1万4444円の掃除機 Anker「HomeVac Duo」

2016年06月28日 11時00分更新

文● 盛田 諒(アスキー清掃士)

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 モバイルバッテリーで有名なアンカーがコードレススティック掃除機「Anker HomeVac Duo」を発売する。スティック+ハンディの2-in-1。6月下旬発売、アスキーストアで1万4444円。スティック掃除機は6~8万円の高級品も多い市場。性能に納得できたらお買い得だ。

 まずデザインが優秀だ。安っぽさがなく、清潔感がありコンパクト。壁にもたれさせなくても自立するのがうれしい。ブラシの首振りが軽くてジグザグ掃除もしやすい。ヘッドにLEDライトがあり、ゴミを発見しやすいのもお得感がある。

 モバイルバッテリーの会社らしく充電も長持ちする。2000mAhのリチウムイオンバッテリーで、強モード約24分間、最大約60分間使える。間取りが広くても安心だ。電源アダプターは小さく、コンセントの都合を考えるとありがたい。

 頭を折りたたむとコンパクトになり、背が低い納戸でも収納できる。

 ハンディクリーナー部分は簡単に取りはずして使える。ブラシとすきまノズルが付属していて、ソファやテーブルの上などを気軽に吸える。リチウムイオン電池で充電が長持ちするハンディクリーナーというのはなかなか貴重だ。

 集じん方式はサイクロン方式、吸引力は標準的。強モードでフローリングに散らした重曹30gを吸わせたときは、溝に吸い残しが残ったが、普段の掃除なら問題なく使える。欧米の掃除機は砂利を吸える吸引力を誇るが、日本でそこまでは必要ない。向こうは土足で部屋に上がるがこっちは靴を脱ぐからだ。

 モーターヘッドは超シンプルなパワーブラシ。毛束と毛束の感覚が空いている。ブラシは簡単に取りはずして水洗いができて、お手入れしやすい。騒音は大きめ。強モードで掃除機をかけていると話し声は聞こえなくなる。

 ハンディクリーナー部分が下についている構造上、ソファやベッドのように背が低い家具の下、独立洗面台の隙間は苦手。ここは割り切りだ。

 ごみ捨てはダストカップを取り外して、ゴミ箱にポンポンする方式。少々ゴミが舞いやすいので気をつける必要はある。フィルターには産業分野などで使われる、粒子補集率が高いとされる円錐蛇腹状のHEPAフィルターを採用している。

 ダストカップは水洗い可。粉ものなどを掃除したあとは、バシャーッと洗って、乾かしておけば気持ちよく使える。説明書にはなぜかHEPAフィルターが水洗いできるように見える図もあるが、目詰まりの原因になるので洗ってはいけない。

 価格を考えるとコストパフォーマンスが優秀な掃除機だ。ブラシの取り外しボタンや充電ドックのさしこみ口が妙に硬かったりするのはご愛嬌。ふと気づいたときちょっとした掃除に使うサブ機としてもおすすめしたい。


Anker「HomeVac Duo」

型番 T2400
アダプター YLLS0241A-J270050 SW-270050JP
電圧 DC21.6V
ワット数 115W
モーターヘッド部のワット数 5W
入力 AC100~240V 50/60Hz
出力 27V/0.5A
サイズ 幅26×奥行き19×高さ117cm/69cm(折りたたみ時)
重量 2.8kg
アスキーストア価格 1万4444円

Anker HomeVac Duo (2-in-1 コードレス掃除機)をアスキーストアで購入



盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。トレンド解説コラム「トレンドPicks」ASCII倶楽部で好評連載中!

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