以前も、本連載で申し上げたことだが、無敵のWi-Fi無線LANのプロでもない限り、ごく普通の家庭人でかつマトモな人なら、機嫌よく動いている(その感じ方のレベルの違いはさまざまだが)自宅内のWi-Fiルーターを必要もないのに好んでリプレースするなんてことはまずないだろうと思う。
いつの頃か自宅内にWi-Fiがあることが自然になってしまった現代において、突然、Wi-Fi環境がおかしくなってしまって停止してしまうなんてことは、家族全員のブーイングとなることは日を見るよりも明らかだろう。
そんな悪い予想は必ず的中することが多く、筆者は“衝動買いのプロ”であっても、“Wi-Fiのプロ”ではないので、過去においても、現在も、未来においても最も衝動買い確率の低いアイテムは実は家庭用のWi-Fiルーターなのだ。
その証拠に、過去、本連載でWi-Fiルーターを取り上げたことはただの一度もなかった。
今回はついつい、好奇心にかられて、今まで経験したことのない危険な世界に足を踏み込んでしまった。今回の衝動買いアイテムは、できればこれを最初で最後にしたい“鎖国機能搭載”のWi-Fiセキュリティユニット 「SAKOKU」(以降、鎖国ルーター)だ。
見た目は普通のルーター
届いたパッケージの中からは、現在、筆者が自宅で使っているルーター(プラネックスコミュニケーションズのMZK-1200DHP)の双子の兄弟のような色白の本体、専用ACアダプター、縦型使用時のスタンド、取説が出てきた。
現在、筆者宅では、私と家族のThinkPadの合計3台+家族全員のスマホやタブレットが7台+そしてブラザーのクラウド対応スキャナーがすべてWi-Fi接続となっている。私の仕事用のデスクトップPCとインクジェットプリンター、リビングのLANポートへの延長のために3個の有線LANポートを使っている。
なので、現在、元気に動作しているMZK-1200DHPだが、完全に同じ入出力構成の鎖国ルーターなら、置き換えることにそれほどの心配はなかった。
パソコンは企業内使用が大半の時代と大きく異なり、昨今はコンピュータやスマホなどの情報機器の機密管理や安全管理は、セキュリティーのプロだけが考え、ユーザーはプロの言うことをただ単に聞いて、その通りにするというだけではダメな時代に突入してきているのかもしれない。
単なる善意のスマホユーザーと言えども、機密漏洩などの被害者になることは昨今ではごく当たり前のように起こってしまう。「鎖国ルーター」はそういう時代の到来と、意識の変革を考えるいいトリガーになるアイテムでもあるだろう。
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