冬春モデルで各キャリアならではの機種を比較している当連載。その4回目はスタミナテスト。夏モデルも発表されたが、型落ち、中古狙いの人は引き続き要チェックだ!
3機種が仲良く1勝ずつ!
大画面の2機種はバッテリーの持ちは厳しい!?
今回で4回目の比較となるのが、ドコモの「Xperia Z5 Premium SO-03H」auの「Galaxy A8 SCV32」と「Qua phone」の3機種。夏モデルではXperiaとGalaxyの新機種が複数のキャリアから登場しているものの、冬春モデルのこの3機種は他と同じ機種が無いという点で、キャリア独自の端末という貴重な存在だ。
これまでの3回の比較では、料金でQua phone、スピードではXperia Z5 Premium、カメラではGalaxy A8というそれぞれ1勝ずつの展開。主なスペックをおさらいすると以下のとおり。
ドコモ 「Xperia Z5 Premium SO-03H」 |
au 「GALAXY A8 SCV32」 |
au 「Qua phone」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | サムスン電子 | 京セラ |
本体サイズ | 約76×154×7.8mm | 約77×158×6mm | 約72×146×7.9mm |
重量 | 約181g | 約153g | 約132g |
画面サイズ | 5.5型 | 5.7型 | 5型 |
画面解像度 | 2160×3840ドット | 1080×1920ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 5.1.1 | Android 5.1.1 | Android 5.1.1 |
CPU |
オクタコア 2GHz+1.5GHz |
オクタコア 1.9GHz+1.3GHz |
クアッドコア 1.2GHz |
ROM/RAM | 32GB/3GB | 32GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(200GB) | microSDXC(128GB) | microSDXC(200GB) |
下り最大通信速度 | 225Mbps | 225Mbps | 150Mbps |
国内4G対応周波数 |
2GHz、1.7GHz、 1.5GHz、800MHz、 700MHz |
2.5GHz、2GHz 1.7GHz、800MHz、 700MHz |
2.5GHz、2GHz、 1.7GHz、800MHz |
キャリアアグリゲーション | ○ | ○ | × |
VoLTE | ○ | ○ | ○ |
連続通話時間 | 1330分(VoLTE) | 1370分(VoLTE) | 960分 |
無線LAN |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | 2300万画素 | 1600万画素 | 1300万画素 |
インカメラ | 510万画素 | 500万画素 | 200万画素 |
防水/防塵 |
IPX5/IPX8/ IP6X |
×/× |
IPX5/IPX8/ IP5X |
ワンセグ連続視聴 | 8時間20分 | 10時間20分 | × |
フルセグ連続視聴 | 7時間10分 | 7時間 | × |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.1 | 4.1 | 4.1 |
MHL(HDMI) | ○ | × | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3430mAh | 3050mAh | 2200mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋認証 | × |
カラバリ | Chrome、Black | ホワイト、ゴールド、ブラック | アイスブルー、シルバー、ブラック |
この表を見てもわかるとおり、Qua phoneは料金が安かったものの、スペックは全般的に抑えめ。一方Xperia Z5 Premiumは料金が高かったものの、それだけにスペックも高く、Galaxy A8も同様に高価だがハイスペック。
今回はスタミナ比較なので、消費電力が大きい大画面は不利。しかし大画面のスマホほど本体が大きく、そのぶん大容量のバッテリーを搭載している。そのあたりがどういう結果になるか……2つのテストを見てみよう。
2時間連続YouTube再生
Galaxy A8がたったの19%減
まずはYouTubeの動画を2時間再生し続け、電池の残量をチェックする。音量は中くらい、画面の明るさは自動調整、GPSは有効にし、Wi-Fiで接続する。他の設定はほとんど初期設定のままだが、Googleアカウントは3機種とも同じものでログインし、電池の消費経過を見るためアプリの「Battery Mix」をインストールしている。
Xperia Z5 Premium | Galaxy A8 | Qua phone | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
60% | 81% | 68% |
最も優秀な結果だったのがGalaxy A8で電池の残量は81%。これはずいぶん余裕の数値。大画面ではあるが消費電力は抑えめということか。
同じく画面サイズが大きいXperia Z5 Premiumは残量60%で大きく差をつけられた。最近のXperiaシリーズは電池持ちが良い印象を持っていたが、画面解像度が4Kとなると消費電力に影響があるのではないだろうか。
画面サイズが抑えめのQua phoneはXperiaに勝ったものの残量68%と目を引く数字ではない。このテストではGalaxy A8の強さが目立った。
複数の機能を連続使用
それでもGalaxy A8が強い!
続いて同じ設定のまま複数の機能を使い、その電池消費を見た。カメラで静止画50枚+動画10分の撮影を行ない、そのままKindleをインストールし電子コミックを読む。さらにマップのナビを使用し30分間外出し歩き続けるというテストだ。
Xperia Z5 Premium | Galaxy A8 | Qua phone | |
---|---|---|---|
カメラ撮影後 | 95% | 97% | 91% |
電子書籍1冊 | 90% | 93% | 85% |
マップGPS30分 | 80% | 84% | 71% |
これもGalaxy A8のストレート勝ち。カメラの撮影後にわずか3%減。Kindleを使っても4%減、マップでは多少電池を消費したが、それでも9%減で残量は84%と優秀だ。
続くのがXperia Z5 Premiumでこのテストはかなり良好。カメラとKindleでそれぞれ5%減、マップで10%減となっており、残量は80%。Galaxyと比べ4%差と追随している。
Qua phoneは最初のカメラ撮影で9%減と予想外の消費量。さらにKindleは6%減、マップは14%減と各テストで他機種より消費電力が多めと奮わない。結果、スタミナテストはGalaxy A8が終始強さを見せたと言える。
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