アラビア半島にあるドバイで、4月7日から9日の3日間にわたり「ミドルイースト・フィルム&コミコン」(以下、ドバイコミコン)が開催された。
ドバイコミコンは、マーベルやDCコミックといったアメコミ作品を中心とした映画やテレビ番組、コミック、ビデオゲームなどのコンテンツを中心としたイベント。
アラブ首長国連邦に加えて、陸続きのサウジアラビアやオマーン、カタールなどのアラビア半島の各国から来場するアラビア半島最大級のコンテンツ系のイベントとなっており、3日間で7万人が参加した。
出展ブースは、現地でのアメコミ系の作品を販売するショップや、地元のケーブルテレビ局、昨年末に最新作が公開された「スター・ウォーズ」、現地のオンラインゲームサービスベンダーなどに加え、サムスンやファンタと言った日本でもなじみのあるメーカーやブランドが多かった。
日本企業は、コンテンツ系の出展は見られず、大規模なものはドバイ最大の書店の紀伊國屋書店ドバイ店のみで、この他には物販を中心とした小規模なブースがいくつか見られた。
日本コンテンツは若い子を中心に人気!
では、日本のコンテンツが皆無かというと、アラブ首長国連邦では、「キャプテン翼」や「マジンガーZ」「ボルテスファイブ」「ベルサイユのばら」などの作品が以前から放送されていたこともあり、それらのグッズを日本から買い付けて販売するブースを見かけた。
また、ガンプラを取り扱うブースがあったほか、日本では同人活動にあたるファンサブのコーナーのなかで「ラブライブ!」や「ワンパンマン」「おそ松さん」といった作品のファンアートを頒布する人の姿があった。
ユニークなところでは、日本のファミコンやスーパーファミコンのソフトを販売するブースがあり、話を聞いてみたところ「日本の古いゲームは人気があるので、日本に行った時に秋葉原などでまとめて買ってきている」と語ってくれた。
コスプレも、アメコミ系やハリウッド作品に混じって、日本のアニメや漫画作品のキャラクターに扮する姿も多数見かけた。あるコスプレイヤーによると「クランチロールなどのインターネット放送で日本のアニメを見ています。最近の若い子たちは、アメコミ系よりも日本のアニメやコミックのほうがなじみがあると思います」とのこと。
この他にも、屋外の会場にはステージが用意されており、音楽ライブやコスプレコンベンションなども開催されていた。