一般的なアナログプレーヤーでもDSD録音に挑戦したい!!
PS-HX500のDSD録音はその実力も十分だが、DSDで録音するならば、より実力の優れたアナログプレーヤーを使いたいと思う人も少なくないだろう。というわけで、今度はアナログプレーヤーをティアックの「TN-570」に変えて、DSDなどのハイレゾ録音に挑戦してみよう。
TN-570もフォノイコライザーアンプを内蔵し、USB出力も備えているが、USBオーディオ出力は最大48kHz/16bitのリニアPCM。DSD録音をする場合は、アナログケーブルでPCMレコーダーと接続する。音声出力の切り換えボタンをPHONOではなく、ライン側に切り換えて接続しよう。
フォノイコライザーアンプを内蔵しないアナログプレーヤーの場合は、別途フォノイコライザーアンプが必要だ。単品で入手していもいいが、前回使用したデノンのPMA-2500NEのようなフォノイコライザーアンプを内蔵したプリメインアンプに接続し、録音用のラインアウト出力をPCMレコーダーに接続してもいい。
接続が完了したら、PCMレコーダーで録音したい音声フォーマットを選択する。今回使用したのは、ソニーの「PCM-D100」(実売価格 9万円前後)。最大192kHz/24bitのリニアPCM録音と、DSD2.8MHzの録音が可能なモデルだ。
サイズがやや大柄になるが、高性能なステレオマイクを内蔵しているので生録音でも優れた実力を発揮できる。
PCM-D100のライン入力端子と、ライン出力に切り換えたアナログプレーヤーの音声出力を接続し、PCM-D100の録音ボタンを押すと録音待機状態になる。
この状態でイヤフォンなどを接続すれば、録音される音のモニターが可能。画面のレベルメーターでも、音声がきちんと入力されているかが確認できる。
PCMレコーダーを使った録音の場合、必ず必要なのは録音レベルの調整だ。録音レベルが高すぎると音が歪んでしまうし、低すぎると音量が下がって本来のダイナミックレンジを収録できない。
事前に録音するアナログレコードを通して再生し、一番音量が大きいあたりでレベルオーバーが発生しないように録音レベルを調整しよう。
ちなみに、PCM-D100の場合、レベルメーターだけでなく、上部にあるインジケーターでレベルオーバーが表示されるので、このインジケーターが点灯しないように調整しよう。
後は、録音フォーマットの設定をすれば準備完了だ。録音待機状態でレコードの再生を開始し、PCM-D100の再生ボタンを押せば録音がスタートする。
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