速度を計測! IIJmioとはやや異なる傾向に
加入者殺到ということから実際の通信速度が心配だったが、結論から言えばIIJmioと同様で、特に問題なく利用できるといえるだろう。
今回試したのはイオンモバイルとIIJmio、楽天モバイルの3つのSIM。端末は1台の「Xperia Z3 SO-01G」でSIMを差し替えて試した。
今回の測定では未明の3時台がもっとも速く、50Mbpsオーバーの速度を記録した。似たようなリモートホストを表示したIIJmioよりも良い数値を示すときもあった。
お昼の12時台はやはり落ち込んだが、楽天モバイルがOOKLA Speedtestで速度が記録される反面、RBBTODAYへの経路が不安定なことに比べると、イオンモバイルはどちらも均等に遅い。遅いのも困るが不安定も困るのでこれはどっちもどっちなのかもしれない。この時間帯は我慢するしかないようだ。
夜は落ち込むが、昼時ほどの速度低下は見られず、だいたい快適に利用できる。回線混雑となると、だいたいこの時間帯が使えなくなってくるのだが心配はなさそうだ。
多彩なプランとちょっと安い料金は上級ユーザーにもメリット
速度数値の結果から、なんとなくではなるがIIJmioとの共通性も感じられたものの、完全に同じ傾向でもないようだ。
個々のユーザーが低速通信モードが選べるように個別加入者ごとに速度の調整を行なうこともできるため、料金体制の異なるイオンモバイルのユーザーは別の帯域が与えられている可能性もある。IIJmioと同じとは言い切れないだろう。
どちらかというとスマートフォンにあまり詳しくない層が、気軽かつ安心して購入できるのがイオンモバイルのメリットと思われる。
ただし、今のところの通信品質を見る限り、マニアがメインの通信回線としても使っても問題ない通信の速度や質を持っていると言えるだろう。
また、音声通話付きのSIMは、MNP転出でなければ、いつ解約しても解約金がナシというのも特徴。ネットで4月10日までの申し込みなら2017年の3月まで、音声通話と2GBのデータ通信がついて月額980円、消費税とユニバーサルサービス料を入れても1061円で使え、いつでも解約金なしで解約可能となれば臨時で使う場合でも便利な回線になる。
まだしばらくの間は、加入する際に納期がかかってしまうなど混乱が続くかもしれないが、容量が大きく多彩なプランを用意していることもあり、上級ユーザーも十分検討するに値する格安SIMといえるだろう。
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