50M相当の解像度で記録できる「ハイレゾショット」
PEN-Fには撮像素子をずらして撮影を行ない、擬似的に画素数を増やして撮影する「ハイレゾショット」が搭載されている。
標準の記録解像度は約2030万画素に相当する5184×3888ドットだが、ハイレゾショットでは5000万画素相当の8160×6120ドットになる。
8回の連続シャッターを切って合成するため、動きのある被写体や手持ちでの撮影は難しい。上の作例も風で揺れている部分の合成がうまくいってない部分がある。しかし、止まってる部分の精細さは見事なものだ。
表現力が高いPEN-F、小細工なしで勝負できるX-Pro2
基本性能が高いα6300……さあ、どれを選ぶ!?
銀塩フィルム時代のユーザーや見た目のデザイン重視の人達向けのPEN-FとX-Pro2、かたや単純にデジカメとして銀塩時代のカメラのイメージを覆す新しい映像記録道具としてのα6300。それぞれにいい場所ばかりが目についてしまう。
小さくてもしっかりした写真の撮れるPEN-Fは、自分の表現力を高めてくれる機能が充実し、積極的に新しい絵創りを楽しめる。
X-Pro2は懐古的なイメージが強いものの、下地がしっかりとしていて画質はAPS-Cクラスの中ではピカ一の表現力を持っている。下手な小細工なしに真っ向から撮影に向かっていける道具だ。
α6300は単純にデジカメとしての性能と可能性を引き上げている最新のスペックを持ったデジカメだ。もう一眼レフは必要ないと思わせるくらいに速くて正確なAFは写真を撮る道具としての信頼性がある。その上、誰が使っても十分に性能を引き出せる懐の深さ、基本性能の高さが気に入った。
三者三様の春のミラーレス一眼、本記事を参考に製品を選んでいただければ幸いである。
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