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4月1日から提供開始

浜離宮・上野動物園で散策ガイド、スマホで多言語案内

2016年03月23日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 富士通と富士通ネットワークソリューションズは3月22日、恩賜上野動物園・浜離宮恩賜庭園のガイドサービスシステムを構築したと発表した。利用者のスマートデバイスの設定に応じた多言語の散策ガイドを4月1日から開始する。

 FNETSのクラウドサービス「FUJITSU Ubiquitous Computing Service POSIGEO」と、情報配信型BLEビーコンを組み合わせて開発したもの。浜離宮恩賜庭園と恩賜上野動物園の各ガイドスポットで、スマホに音声ガイドや動画、写真、参考情報などを提供する。また、目的地を設定すると、AR技術で目的地の方向と現在地からの距離を風景に重ねて表示する。さらにスタンプラリーやクイズなど、利用者がより一層散策を楽しめる機能や、利用者がお気に入りスポットなどを記録する機能も備える。

システムイメージ

 浜離宮恩賜庭園では、28カ所にビーコンを設置。「Tokyo Parks Navi」アプリ(Google PlayおよびApp Storeにて4月1日公開)を起動したスマホでスポットに近づくと、参考情報、普段は公開していない建物内部の画像、江戸時代にどのように利用されていたかなどの説明が自動で表示される。

 恩賜上野動物園では、124カ所にNFCタグとQRコードを設置。AndroidでNFCタグにタッチするか、iOS端末でQRコードを読み込むと、動物にクローズアップした動画や、豆知識などが表示され、音声ガイドが流れる。

NFCタグにタッチして表示されるガイドスポット情報

 浜離宮恩賜庭園では、日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・フランス語の5言語6種類、恩賜上野動物園では日本語・英語・中国語(繁体字)・韓国語の4言語に対応する。

  政府は、2020年までに訪日外国人3000万人を目標とし、その達成に向け、国内における外国人受入環境の整備を重要視している。その一環として東京都が、国内外からの来園者へのサービス向上を目的に、システムを導入した。

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